唇部位に症状が現れたヘルペスウイルス感染者の資料写真。※写真は記事内容と直接関連ありません。[写真 ウィキペディア]
12日(現地時間)、英国メディア「メトロ」によると、ナミビア出身のミシェル・サイモンさん(36)は昨年8月、当時生後16カ月の息子の左目がひどく充血しているのを発見した。単純な結膜炎だと考えたサイモンさんは病院を訪れた。
しかし医者は子どもが単純疱疹ウイルス(HSV)に感染していると診断した。「ヘルペス」と呼ばれるHSVは唇に口脣疱疹や生殖器に疱疹を誘発する伝染性の高いウイルスだ。主に保菌者との接触を通じて感染する。
医療スタッフは「ヘルペスウイルスに感染した誰かが子供の顔や目の周辺にキスをした可能性が高い」と推測した。
サイモンさんは「私たち夫婦はヘルペス保菌者ではないので、誰かのキスで子どもが感染したという事実を知ってショックを受けた」とし「子どもを害しようと意図した行動ではないにしろ、子どもが体験するにはあまりにも過酷なこと」と吐露した。
子どもはHSV治療を受けたが結局左目の視力を失った。幸い脳や右側の目に感染は広がらなかった。
現在、該当の子どもは羊膜移植手術を受けて回復している。4月には脚の神経を目に移植する大規模手術を受ける計画だ。手術が成功すれば視力回復の可能性がある。
英国レスター大学臨床微生物学教授のプリムローズ・フリーストーン氏は「生まれたばかりの赤ちゃんはヘルペスウイルスなど各種病原菌に感染しやすい」とし「できるだけ顔にキスはせずに、どうしてもしなければならない理由があるときは足や後頭部にするのが安全だ」と助言した。
赤ちゃんの免疫体系は成人よりもはるかに未熟なので、ヘルペスだけでなく大腸菌・肺炎菌など感染性バクテリアにも脆弱だ。特に出生後3カ月以内の新生児は免疫細胞が不足していて感染が進行が速い場合もある。
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