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「米国、ゼレンスキー大統領の訪米を直前に取り消し…マクロン大統領の仲裁で実現」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

マクロン仏大統領(左)とメルツ独CDU党首 [メルツ党首 X キャプチャー]

トランプ米大統領側がウクライナのゼレンスキー大統領の米国訪問を直前に取り消そうとしたが、マクロン仏大統領が介入して実現したと、仏BFM TVが27日(現地時間)報じた。



仏外交筋によると、ゼレンスキー大統領は26日、米政府から「トランプ大統領に会いに来るべきでない」というメッセージを受けた。すでにゼレンスキー大統領が28日に米国を訪問することが伝えられた後の状況だ。


これに対しゼレンスキー大統領はマクロン大統領に電話をして支援を要請し、マクロン大統領がトランプ大統領と直接電話をしてゼレンスキー大統領の訪問を受け入れるよう説得したという。

マクロン大統領の説得にトランプ大統領は同意した後、ホワイトハウスで執権2期目の初の閣議を開き、ゼレンスキー大統領が28日に米国を訪問して鉱物関連の合意に署名すると明らかにした。

ニューヨークタイムズ(NYT)、キーウポストなど両国メディアは今回の鉱物合意の公式名称が「再建投資基金規定と条件設定のための2国間合意」であり、合意案にはウクライナ安全保障や両国の資源収益分配が盛り込まれているが救済的内容は抜けたと伝えた。

ウクライナが米国に鉱物開発権を与える見返りにどのような安全保障措置を受けるかが最大の関心事だ。

◆マクロン大統領、米露ウ終戦協議で欧州代表の役割

一方、マクロン大統領は次期ドイツ首相として有力視されるキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首と26日に会った。メルツ党首は仏大統領府で午後8時から3時間ほど夕食会をした後、Xに「友情と信頼を見せたマクロン大統領に感謝する。両国は欧州のために偉大な業績を築くことができる」と投稿した。

2人の会談は23日にドイツ総選挙でCDUが第1党になってから3日目だ。メルツ党首は復活祭の4月20日までに次期連立政権の構成を終えると明らかにしている。

メルツ党首は21日、核兵器を保有した英国・フランスと核共有案を議論するべきだと述べるなど米国からの「安保独立」を主張し、マクロン大統領の欧州自強論に同調している。

メルツ党首は総選挙当日の晩、トランプ大統領に会いに行ったマクロン大統領と長時間の電話をしたと伝え、「彼が米大統領に話そうとすることは私の考えと完全に一致した」とも話した。

マクロン大統領は来月6日の欧州連合(EU)特別首脳会議などにメルツ党首が出席できない点を勘案し、別に招請したとみられる。

米国とロシアが欧州を除いてウクライナ戦争終戦協議に入ると、マクロン大統領は今月17日に欧州首脳らを仏大統領府に招集して対策会議を開いた。その後、米国でトランプ大統領と会った後、26日に欧州各国指導者に画像で会談の結果を知らせるなど、米国との安保・通商葛藤で欧州代表を役割をしている。



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