米シカゴ国際空港で、個人ジェット機が許可を得ずに滑走路に進入し、着陸を試みていた旅客機と衝突しそうになった危険な状況が繰り広げられた。幸いに衝突直前に旅客機が再離陸し、大きな事故を免れた。




２６日（現地時間）ＣＮＮなどによると、該当事故は前日午前８時５０分ごろ、シカゴのミッドウェー国際空港で発生した。


当時、ネブラスカ州オマハから出発したサウスウエスト航空２５０４便は、車輪を下ろしたまま滑走路に着陸を試みていた。この時、テネシー州ノックスビルに向かう個人ジェット機ボンバルディア・チャレンジャー３５０が滑走路を横切って現れ、状況を確認した旅客機が急いで高度を上げて再び離陸し、幸いに事故につながらなかった。２機の間の距離はたった６００メートルだったという。

サウスウエスト航空側は声明で「操縦士が滑走路に進入した他の航空機との衝突の可能性を避けるために予防的に復行した後、安全に着陸した」として「乗務員は安全マニュアルに従った」と明らかにした。

当時、ジェット機の操縦士は航空交通管制塔の指示を誤って理解したことが分かった。管制塔の録音本によると、管制塔は「４Ｌ滑走路で左折し、３１Ｌ滑走路を横切って３１Ｃ滑走路の直前で待機せよ」と指示し、ジェット機操縦士は「良し。４Ｌで左折して２２または１３Ｃを横切る」と答えた。管制塔の指示を誤解したのだ。管制塔は直ちに「違う」とし「３１Ｌを横切って３１Ｃ直前で待機せよ」と再び命令した。

その時、旅客機操縦士が滑走路にあるジェット機を避けるために複行すると話し、管制塔は「了解。高度３０００フィートを維持せよ」と答える。その後、旅客機が３０００フィートの上空に到達すると操縦士は「どういうことか」と尋ねたりもした。

当時、旅客機に乗っていたある乗客は「後で映像を見るまで私たちは何が起きたのか全く知らなかった」として「操縦士が落ち着いて対処したので、飛行機の中では全くパニック状態がなかった」と話した。

一方、米国の連連邦航空局（ＦＡＡ）と国家運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）は同日、該当事件を調べていると明らかにした。ショーン・ダフィー米運輸長官は声明を通じて、「操縦士は航空管制官の指示に従わなければならない」とし、「そうでなければ免許が取り消される」と述べた。