ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が1月11日に公開した北朝鮮軍捕虜の様子。26歳兵士(写真)はあごをけがしていて、調査に「はい」「いいえ」と首を振ることで答え、20歳兵士は両手に負傷した。[写真 ゼレンスキー氏のX(旧ツイッター)キャプチャー]
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のリズ・スロッセル報道官は20日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送に対して「国際人道主義法は戦争捕虜がいつも人道的な待遇を受け、すべての状況で彼らの名誉が尊重されることを求めている」と話した。
続いてウクライナ当局に「『ノン・ルフールマン(non-refoulement)』原則に伴う彼らの義務を忠実に履行しなければならない」と求めた。「ノン・ルフールマン」原則は難民条約や拷問等禁止条約が規定した国際法上の原則だ。非人道的な迫害を受ける危険がある国に個人を強制的に送還してはいけないという送還してはいけないという内容を含んでいる。
国連北朝鮮人権状況特別報告者のエリザベス・サルモン氏もVOAに「主な懸念は彼ら戦争捕虜の安全」としながら「北朝鮮軍捕虜の韓国亡命意思に肯定的に対応しなければならない」とし「戦争捕虜が拷問されるという信じられるほどの合理的な根拠があるなら、拘禁国家は戦争捕虜に安全を提供できる第三国を探さなければならない」とした。
これに先立ち、ウクライナに生け捕りされた北朝鮮軍捕虜の1人は韓国メディアとのインタビューで「難民申請をして大韓民国に行く考え」と言って亡命意志を明らかにした。
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