トランプ米大統領
◇カナダドル相場2003年以降で最安
トランプ大統領発の関税戦争が本格化するだろうという懸念から、韓国総合株価指数(KOSPI)は2400ポイント台に落ち込んだ。韓国取引所によると3日のKOSPIは前営業日より2.52%下落の2453.95、KOSDAQは3.36%下落の703.80で取引を終えた。1月の上昇分をほとんど返上した。旧正月連休期間に海外証券市場を揺るがした中国版生成AI「ディープシーク」によるショックで先月31日に韓国証券市場が打撃を受けたのに続き、この日2度目の衝撃を受けた。韓国も今後関税賦課対象国に含まれるだろうという懸念が大きくなりKOSPIは先月16日から約半月ぶりに2500ポイントを割り込んだ。
トランプ大統領はこの日、「米国は事実上世界のほぼすべての国から恐喝されてきた。米国はほぼすべての国との貿易で赤字だがこうした状況を変えるだろう」と強調した。「米国がEUとの貿易で3500億ドルの赤字を出している」というのがトランプ大統領の見方だ。これに対しEU加盟国が反撃カードを準備しており、中国とカナダなどが世界貿易機関(WTO)への提訴を検討するという話まで加わり市場の衝撃を拡大した。1947年の関税と貿易に関する一般協定(GATT)締結から80年近く続けてきた自由貿易基調が揺らいでいるからだ。
新韓投資証券のイ・ジェウォン研究員は「KOSPIがトランプ政権の関税戦争の余波から抜け出せないまま外国人資金が離脱した。韓国だけでなく日本や台湾などアジアの主要証券市場が2%以上下落し関税戦争の恐怖が大きくなっている」と分析した。
トランプ大統領が直接狙った欧州の株式市場も燃え上がった。この日ユーロストックス50指数は先月31日の終値より2%以上急落して取引を開始した。ドイツDAX、フランスCAC40、英国FTSE100など欧州各国の主要証券市場もやはり寄り付きで2%前後の急落を見せ、その後下げ幅は減らしたが下落傾向が続いた。
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