トランプ大統領が就任する20日、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が2カ月ぶりに談話を出し、ベラルーシと首脳会談を議論していないと明らかにした。第2次トランプ政権発足を控え朝米対話に対する期待感が大きくなる中で親ロシア性向であるベラルーシとの関係を管理しながら不必要な誤解を遮断しようとする意図と解説される。
金与正氏はこの日、朝鮮中央通信を通じて公開した立場文で、「ベラルーシ大統領が朝鮮民主主義人民共和国をはじめとするアジア諸国が最高位級対面を行うことを提案した」というタス通信の報道に対し、「最小限私が知っているところではそのようなことはない」と明らかにした。
ベラルーシ国営通信社が17日に伝えたところによると、同国のルカシェンコ大統領は2025年の対外貿易問題とした関連自国内での会議で、「パキスタン、インドネシア、北朝鮮など5カ国が協力問題を話し合うための首脳会議を組織しようという提案を送ってきた」と言及した。金与正氏のこの日の立場文はこれを念頭に置いたものとみられる。
金与正氏は「私は、ベラルーシ側が朝鮮民主主義人民共和国との最高位級接触を少なくとも2年前から切に希望していることについてよく知っている。17日のタス通信の報道文の文脈をそのまま理解するなら、ベラルーシ側の要望が正しく反映されていないようである」と指摘した。北朝鮮がベラルーシに首脳会議を要請したことはなく、むしろベラルーシが北朝鮮との首脳外交を望んでいるという趣旨だ。
こうした報道は金与正氏が言及するまで内外に正しく報じられていなかった。しかしあえて金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「口」の役割をする金与正氏まで直接乗り出して公開反論に出たのはやや異例だ。金与正氏が北朝鮮国営メディアを通じて立場を出すのは国境近くに韓国側が送ったビラと物品が落ちたという内容の非難談話を発表した昨年11月26日以来だ。
これはこの事案が首脳外交と関連したものであるためと推定される。これに加え第2次トランプ政権が発足するタイミングでロシア、ベラルーシ、北朝鮮とつながる「不良核連合」の構築を積極的に模索しているという誤解を払拭させる側面もあるとの分析が出ている。ルカシェンコ大統領が言及したのは多国間首脳会議に近いが、金与正氏はこれを2国間首脳会談のように表現し否定したことも目に付く。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイ・ビョンチョル教授は「ベラルーシはロシアのウクライナ侵攻初期から露骨に支援し国際社会の非難を受ける代表的な親ロシア国。2023年6月からロシアの戦術核兵器を配備するなど政治・経済・軍事的にロシアと密接な関係を形成しているため米国との交渉を念頭に置いた立場では負担になる側面があるだろう」と話した。
ただ一方で金与正氏は依然として協力の余地も残した。金与正氏は「われわれとの協力的な関係発展を希望するなら、自分の意思を正確に明らかにするのが重要である」と強調し、「事実いかんと率直さは、二国間関係からの出発点」と指摘した。また「われわれは、ベラルーシ側がこのような立場から発してわれわれとの友好的かつ協力的な関係発展を志向するなら、拒む理由がなく、喜んで歓迎するであろう」と付け加えた。
金与正氏はこの日、朝鮮中央通信を通じて公開した立場文で、「ベラルーシ大統領が朝鮮民主主義人民共和国をはじめとするアジア諸国が最高位級対面を行うことを提案した」というタス通信の報道に対し、「最小限私が知っているところではそのようなことはない」と明らかにした。
ベラルーシ国営通信社が17日に伝えたところによると、同国のルカシェンコ大統領は2025年の対外貿易問題とした関連自国内での会議で、「パキスタン、インドネシア、北朝鮮など5カ国が協力問題を話し合うための首脳会議を組織しようという提案を送ってきた」と言及した。金与正氏のこの日の立場文はこれを念頭に置いたものとみられる。
金与正氏は「私は、ベラルーシ側が朝鮮民主主義人民共和国との最高位級接触を少なくとも2年前から切に希望していることについてよく知っている。17日のタス通信の報道文の文脈をそのまま理解するなら、ベラルーシ側の要望が正しく反映されていないようである」と指摘した。北朝鮮がベラルーシに首脳会議を要請したことはなく、むしろベラルーシが北朝鮮との首脳外交を望んでいるという趣旨だ。
こうした報道は金与正氏が言及するまで内外に正しく報じられていなかった。しかしあえて金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「口」の役割をする金与正氏まで直接乗り出して公開反論に出たのはやや異例だ。金与正氏が北朝鮮国営メディアを通じて立場を出すのは国境近くに韓国側が送ったビラと物品が落ちたという内容の非難談話を発表した昨年11月26日以来だ。
これはこの事案が首脳外交と関連したものであるためと推定される。これに加え第2次トランプ政権が発足するタイミングでロシア、ベラルーシ、北朝鮮とつながる「不良核連合」の構築を積極的に模索しているという誤解を払拭させる側面もあるとの分析が出ている。ルカシェンコ大統領が言及したのは多国間首脳会議に近いが、金与正氏はこれを2国間首脳会談のように表現し否定したことも目に付く。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイ・ビョンチョル教授は「ベラルーシはロシアのウクライナ侵攻初期から露骨に支援し国際社会の非難を受ける代表的な親ロシア国。2023年6月からロシアの戦術核兵器を配備するなど政治・経済・軍事的にロシアと密接な関係を形成しているため米国との交渉を念頭に置いた立場では負担になる側面があるだろう」と話した。
ただ一方で金与正氏は依然として協力の余地も残した。金与正氏は「われわれとの協力的な関係発展を希望するなら、自分の意思を正確に明らかにするのが重要である」と強調し、「事実いかんと率直さは、二国間関係からの出発点」と指摘した。また「われわれは、ベラルーシ側がこのような立場から発してわれわれとの友好的かつ協力的な関係発展を志向するなら、拒む理由がなく、喜んで歓迎するであろう」と付け加えた。
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