写真=今月15日、ソウル鍾路区東崇洞(チョンノグ・トンスンドン)のミニソー店舗の様子。日常生活用品の販売だけでなく、ハリー・ポッターやディズニーなどグローバルコンテンツの知的財産権(IP)を活用したグッズを全面的に配置し、消費者の目を引いていた。イ・ガラム記者
#中国家電企業シャオミが6日、韓国支社を設立し、15日スマートフォン・テレビ・ロボット掃除機など22個の新製品を国内発売した。シャオミ・コリアのジョニー・ウー社長は「韓国にオフラインの店舗を開き、シャオミ製品の体験と購買、事後管理(アフターサービス)まで全て提供する」と述べた。
「第3次チャイナ空襲」が始まった。「大陸のミス、半額補助バッテリー」に代表される2010年代中盤の1次空襲、「速い直球」を前面に掲げたアリ・テムの2020年代初めの2次空襲に続き、品質・デザインを武器にした中国製品が2025年初頭から韓国人の日常に深く浸透している。中国製の戦略も、消費者の視線も以前とはずいぶん変わった。ロボット掃除機を含めた中国産掃除機の輸入規模は、4年間で2倍になった。
◇シャオミのプレミアムフォン、ミニソーの「最愛アイテム」韓国上陸
先月、ソウル東崇洞(トンスンドン)のマロニエ公園の隣にオープンした「中国版ダイソー」のミニソーの店舗は、「最愛(チェエ)キャラ(一番好きなキャラクター)の小物」がいっぱいの場所として口コミで広がった。売り場の片方の壁面はハリー・ポッター、反対側はトイ・ストーリー、ミニオンズなどディズニーキャラクターのカバン・傘・筆箱・クッションなどあらゆる小物がいっぱい陳列され、まるで海外の遊園地の記念品売り場のようだった。いずれもディズニーにロイヤリティを支払って製作した公式製品だ。パクさん(30)は「ミニソーでディズニーグッズを販売するということで、京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)からやってきた」と話した。キャラクターのぬいぐるみを選んでいた大学生のイさん(21)は、「すでに中国製品を多く使っているので、抵抗感はない」と語った。
22日から国内移動通信3社の売り場でシャオミの5Gスマートフォンを開通できる。これまでシャオミは安価な製品を中心に販売し、ずさんなアフターサービスで悪名高かったが、これからは専担顧客サービスセンターと店舗を通じて事後管理も直接行うと乗り出した。また「サーバーは欧州とシンガポールにあり、中国にデータが伝送されない」として、非好感要因の情報セキュリティ問題にも言及した。
◇中国テレビ・エアコンのA/S?クーパンが解決
2015年に韓中自由貿易協定(FTA)が発効された時は、業界は国内家電産業の影響は少ないと見た。1年後(2016年)の消費者院のアンケート調査で、国内の消費者は中国製の補助バッテリー(51%)、テレビ(12%)、スピーカー(11.5%)を主に購入し、価格帯は3万ウォン(約3200円)未満(35%)と3万~5万ウォン(26%)だった。
しかし、もはや「品質の中国」という言葉も不自然ではない。1番の功臣はロボット掃除機「ロボロック」で、メーカーは昨年末基準で韓国市場占有率が40%中後半台と主張している。2021年に国内販売を開始した翌年から国内市場1位を守っている。ロボロック関係者は「毎年売上の7%以上を清掃家電研究開発(R&D)だけに投資する」と述べた。韓国貿易協会の統計によると、昨年、中国の掃除機の国内輸入金額は4億7801万ドル(約6959億ウォン)で、前年より43%増え、2020年(2億1911万ドル)の2.2倍になった。
国内中国家電販売が小型中心からテレビ・エアコンなど高価・大型品目に移ってきたことにはクーパンの「ロケット設置」も一役買った。TCLテレビやハイアールエアコンなどをクーパンで購入し、配送、設置、返品、アフターサービスまで申し込むことができるからだ。最近2~3年の間にアリ・テムのような中国eコマース企業が低価格攻勢を行い、クーパンは家具・家電設置物流サービスで差別化している。中国家電が韓国製に比べて劣るサービス格差をクーパンが解決するパラドックスが起こるということだ。
◇韓国家電、「新技術・生態系」の格差を広げなければ
サムスン電子・LGエレクトロニクスは海外市場ですでに中国家電と激しい競争を繰り広げている。技術優位を持つ領域で先導的に新規市場を作り、ハードウェアを越えてコンテンツ・プラットフォーム競争力を育てなければならないという指摘が出ている。そうしてこそ現在3~4%台の家電事業の営業利益率も引き上げることができる。
LGエレクトロニクスは独自のスマートテレビプラットフォームのウェブOSを育て、昨年この事業だけで売上1兆ウォンを超えた。最近はマイクロソフトXbox(エックスボックス)と協力してウェブOSに大作ゲームコンテンツを大幅に強化したが、他のメーカーのテレビにもウェブOSを搭載し「プラットフォーム企業」になるという抱負だ。
国内ディスプレイ業界は、中国より技術優位を持つ有機発光ダイオード(OLED)で新しい市場を開拓している。特に、ゲーム用OLED市場の成長の勢いが急だ。市場調査会社オムディアによると、1-3月期と7-9月期のゲーム用OLEDモニターの売上は前年同期比3倍に成長し、同期間のLCDゲームモニターの成長率(32%)を圧倒した。「VALORANT(ヴァロラント)」のような高仕様ゲームが流行し、ゲーマーたちが低価格のLCDより高価なOLEDモニターを購入したためだ。LGディスプレイは昨年4月、ゲームジャンルによってリフレッシュレート・解像度を切り替えることができる31.5インチゲームOLEDパネルの量産を業界で初めて始めた。サムスンディスプレイもCES2025で最高リフレッシュレートのゲーム用QD-OLEDモニター新製品2種を公開した。
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