アジアや北米など北半球地域の国々が北極発の寒波をはじめとする気象異変に疲弊している。これについて歴代で最も小さくなった北極海の海氷が主な原因という分析が出ている。
13日(現地時間)、外信報道によると、今年に入って二つの大陸性寒冷気団が台湾を襲って気温が急落し、11日までに492人が「院外心停止」(OHCA)によって死亡した。主要都市の気温が10度以下まで落ちて10~11日の二日間で109人が亡くなった。亜熱帯気候に属する台湾では、多くの住宅にはオンドル(床暖房)のような暖房施設が備わっていない。
台湾苗栗地域は13日朝に水銀柱が1度まで落ち、台湾で最も高い山「玉山」は前日に氷点下8.2度を記録した。寒波による死亡者が急増すると台湾中央気象庁(CWA)は12日から寒波特報を発令した。
国立台湾大学病院救急医学部の張維典代理主任は現地メディア「フォーカス台湾」とのインタビューで「寒波の到来や急激な天候の変化によって心血管急病患者が増加する場合が多い」とし「60代以上だけでなく40~50代も注意しなければならない」と呼びかけた。
◇テキサスに雪、アラスカは気温がプラス圏
米国では地域によって極端な寒波と異常高温現象が同時に現れている。米国中部と東部地域では北極発寒波が南部まで降りてきて被害が広がっている。米国で最も暖かいといわれるテキサス州の場合、北極発の冷気が襲って気温がマイナス圏まで下がり、一部地域には異例となる大雪が降り積もった。
反面、北極と最も近いアラスカ州は数日間異常高温現象を現れた。アラスカ南部のアンカレッジは12日に2.2度以下に気温が下がらず、1月基準で歴代で最も高い最低気温を記録した。
◇消えた北極海氷「閉じ込められていた冷気を送り込んだ」
気象学者はこのように冬季に北半球地域に気象異変が起きる原因の一つに北極海の海氷損失を挙げている。極海氷面積は韓国を含む北半球国家の冬季の天気に大きな変数として作用するが、今年の冬に入って歴代最小水準まで縮小し、その影響が各地で現れているというのだ。
米国立雪氷データセンター(NSIDC)によると、12月平均の極海氷面積は1979年の観測以来最も小さい。1月に入っても歴代最小水準を維持している。NSIDCは「12月北極海氷面積は1981~2010年平均に比べて10年で3.4%ずつ縮小している」とし「1979年以降、198万平方キロメートルの海氷が消えた」とした。45年間で韓国の国土面積(10万266平方キロメートル)の20倍に迫る海氷が消えるほど北極の温暖化が急速に進んでいるという意味だ。
こうなると北極の中心部に位置した極渦が弱くなると同時にジェット気流が蛇行しながら吹きつけることになり、北極の冷気が中緯度地域まで降りてくるようになる。その結果、冷気が浸透する場所には深刻な寒波が到来し、そうではない地域には高温現象が現れる。
釜山経済大学環境大気科学科のキム・ベクミン教授は「海氷面積が小さくなるほどブロッキング(気圧停滞)現象が発生し、北極の冷気を中緯度に送り込む可能性が高まる」とし「北極に閉じ込められていた冷気が海氷が歴代級まで縮小した現象と重なり、さらに強く降りてくる傾向にある」と説明した。
北極発寒波は今月末まで北半球各地に影響を及ぼす見通しだ。キム教授は「2月は北極寒波の影響が構造的に小さくなる時期で、温暖化の影響で冬季も次第に暖かくなる傾向」としながらも「12~1月には北極発寒波が現れるなど気温変動性が大きい場合があり、備えなければならない」と話した。
13日(現地時間)、外信報道によると、今年に入って二つの大陸性寒冷気団が台湾を襲って気温が急落し、11日までに492人が「院外心停止」(OHCA)によって死亡した。主要都市の気温が10度以下まで落ちて10~11日の二日間で109人が亡くなった。亜熱帯気候に属する台湾では、多くの住宅にはオンドル(床暖房)のような暖房施設が備わっていない。
台湾苗栗地域は13日朝に水銀柱が1度まで落ち、台湾で最も高い山「玉山」は前日に氷点下8.2度を記録した。寒波による死亡者が急増すると台湾中央気象庁(CWA)は12日から寒波特報を発令した。
国立台湾大学病院救急医学部の張維典代理主任は現地メディア「フォーカス台湾」とのインタビューで「寒波の到来や急激な天候の変化によって心血管急病患者が増加する場合が多い」とし「60代以上だけでなく40~50代も注意しなければならない」と呼びかけた。
◇テキサスに雪、アラスカは気温がプラス圏
米国では地域によって極端な寒波と異常高温現象が同時に現れている。米国中部と東部地域では北極発寒波が南部まで降りてきて被害が広がっている。米国で最も暖かいといわれるテキサス州の場合、北極発の冷気が襲って気温がマイナス圏まで下がり、一部地域には異例となる大雪が降り積もった。
反面、北極と最も近いアラスカ州は数日間異常高温現象を現れた。アラスカ南部のアンカレッジは12日に2.2度以下に気温が下がらず、1月基準で歴代で最も高い最低気温を記録した。
◇消えた北極海氷「閉じ込められていた冷気を送り込んだ」
気象学者はこのように冬季に北半球地域に気象異変が起きる原因の一つに北極海の海氷損失を挙げている。極海氷面積は韓国を含む北半球国家の冬季の天気に大きな変数として作用するが、今年の冬に入って歴代最小水準まで縮小し、その影響が各地で現れているというのだ。
米国立雪氷データセンター(NSIDC)によると、12月平均の極海氷面積は1979年の観測以来最も小さい。1月に入っても歴代最小水準を維持している。NSIDCは「12月北極海氷面積は1981~2010年平均に比べて10年で3.4%ずつ縮小している」とし「1979年以降、198万平方キロメートルの海氷が消えた」とした。45年間で韓国の国土面積(10万266平方キロメートル)の20倍に迫る海氷が消えるほど北極の温暖化が急速に進んでいるという意味だ。
こうなると北極の中心部に位置した極渦が弱くなると同時にジェット気流が蛇行しながら吹きつけることになり、北極の冷気が中緯度地域まで降りてくるようになる。その結果、冷気が浸透する場所には深刻な寒波が到来し、そうではない地域には高温現象が現れる。
釜山経済大学環境大気科学科のキム・ベクミン教授は「海氷面積が小さくなるほどブロッキング(気圧停滞)現象が発生し、北極の冷気を中緯度に送り込む可能性が高まる」とし「北極に閉じ込められていた冷気が海氷が歴代級まで縮小した現象と重なり、さらに強く降りてくる傾向にある」と説明した。
北極発寒波は今月末まで北半球各地に影響を及ぼす見通しだ。キム教授は「2月は北極寒波の影響が構造的に小さくなる時期で、温暖化の影響で冬季も次第に暖かくなる傾向」としながらも「12~1月には北極発寒波が現れるなど気温変動性が大きい場合があり、備えなければならない」と話した。
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