ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が生け捕りにした北朝鮮兵士2人の写真を公開した。[X キャプチャー]
北朝鮮兵が捕虜になれば家族が報復されるのを恐れて自決したり、投降を防ぐために味方を処刑したりするという情報まで出ている状況だとし、このように分析した。
現在ウクライナはロシア軍が抑留した自国兵士を引き渡す条件で自分たちが捕虜とした北朝鮮兵士を交換することができるという立場だ。
北朝鮮人権団体「転換期正義ワーキンググループ(TJWG)」のシン・ヒソク法律分析官は「北朝鮮兵士が送還される場合、反逆者として処罰を受ける可能性が高い状況で、ウクライナが彼らを北朝鮮に送るのは人権に反する措置」と主張し、「国際社会は北朝鮮兵士が送還されないようウクライナを説得するべきだ」と訴えた。
ただ、ガーディアンは北朝鮮兵士が実際に韓国行きを選択するかは未知数だと指摘した。北朝鮮兵士の立場では「敵の地」と変わらない韓国に渡るのは考えにくいということだ。にもかかわらず、北朝鮮に戻った場合の生存の可能性を考慮すれば韓国行きが最善というのがガーディアンの結論だ。
これに先立ちウクライナのゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)で「金正恩(キム・ジョンウン、国務委員長)がロシアに抑留されたウクライナの戦争捕虜と北朝鮮軍人の交換を推進することができる場合に限り、北朝鮮の軍人を金正恩に引き渡す用意がある」と明らかにした。
北朝鮮とロシアが彼らの所属を最後まで確認しない場合、国際法上の捕虜の地位が付与されにくいこともある。国際法上の捕虜の地位が付与されても、人権状況などの問題でウクライナに残ったり第3国に行ったりするケースもある。
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