◇公捜処長「内乱首魁は拘束原則…大統領の身柄確保に努力」

呂司令官は尹大統領と金前長官の高校の後輩に当たる「沖岩（チュンアム）高ライン」と呼ばれる。

検察はこの日郭種根（クァク・ジョングン）陸軍特殊戦司令官など戒厳軍指揮官を召喚して第１・３・９空輸特戦旅団、直轄部隊である第７０７特殊任務団の武装兵力の国会および中央選挙管理委員会投入経緯を調査した。郭司令官はこの日午前１０時、中央地検に出席して「国民の皆さまに心から改めてお詫び申し上げる。私を信じて従ってくれた特戦隊員に、心から、ただ申し訳ない」と明らかにした。また、戒厳副司令官だった鄭鎭八（チョン・ジンパル）合同参謀本部次長と金前長官と共に戒厳当時に合同参謀本部指揮統制室に同席した国防部関係者などが参考人調査を受けた。現在まで捜査状況は「人（金前長官拘束令状）」を握った検察、「証拠（金前長官の携帯電話など）」を握った警察に対して公捜処が「尹大統領出国禁止」で対抗した局面だ。


検察は前日も朴安洙（パク・アンス）陸軍参謀総長（前戒厳司令官）を召喚して８時間調査を行ったほか、国会に投入されたイ・サンヒョン第１空輸旅団長をはじめ、キム・チャンハク首都防衛司令部軍事警察団長、チョン・ハギュ国防部報道官ら軍幹部を参考人として調査した。１０日にはもう一人の「キーマン」に指定された呂寅兄（ヨ・インヒョン）防諜司令官を呼んで調査する予定だ。

警察国家捜査本部非常戒厳特別捜査団（特捜団）も尹大統領を内乱容疑被疑者として立件し、この日「聖域なき捜査」〔禹鍾寿（ウ・ジョンス）国家捜査本部長〕を強調した。特捜団は呂司令官と李鎭遇（イ・ジヌ）首都防衛司令官、李祥敏（イ・サンミン）前行政安全部長官に被疑者として出頭して調査を受けるようこの日通知した。これに先立ち、前日、金前長官や李前長官、朴総長、呂司令官らの出国を禁止した。呂司令官と李司令官は非常戒厳宣言に関連して主要人物の逮捕を試みたという容疑で野党「共に民主党」などから告発された。特に呂司令官は戒厳当日、趙志浩（チョ・ジホ）警察庁長官にも主要人物逮捕のための位置追跡を要請した疑惑ももたれている。


韓国検察「尹大統領は内乱首魁」　元国防長官の令状で摘示していた（１）