民主党はこの日午後５時４５分ごろ、金長官に対する弾劾訴追案も国会議案課に提出した。金長官はその後、国防部報道官室を通じて「すべての責任は本人にある」とし「本人は非常戒厳に関連したすべての事態の責任を取って大統領に辞意を表明した」と明らかにした。

民主党は安圭佰（アン・ギュベク）議員を状況室長とする「戒厳状況室」も設置した。李在明（イ・ジェミョン）代表は記者団に対して「もともと戒厳軍は禹元植（ウ・ウォンシク）国会議長と私、韓東勲代表の３人を逮捕しに来たと言っていたのに、実際には１０人余りを逮捕しようとしたという」と話した。

「国民の力」は混乱の中でこの日午前、非公開の最高委員会議と非常議員総会を相次いで開いて今後の対応策を話し合った。国民の力指導部はその後午後２時にソウル三清洞（サムチョンドン）首相公館を訪問して韓悳洙首相、大統領室参謀と額を突き合わせた。韓代表はこの日夜、国会で再び開かれた非常議員総会に出席して記者団と会い、尹大統領の非常戒厳宣言が「警告性」のものだったという釈明性の報道について「戒厳はこのような警告性を持つことはできない。戒厳をこのように使えるだろうか」と話した。また「いかなる場合にも大統領任期中断があってはいけないと同意を集めたか」という質問には「（その内容を伝えた）報道は修正されたはず」と否定した。韓代表は「離党要求をしたのか」という質問には「離党要求をするべきだというのは最高委員会議で決めたこと」としながら「総理室で会議をした時、首相と大統領首席補佐官にもお伝えした」と答えた。韓代表は高位党政大（党・政府・大統領室）会議以後、秋慶鎬院内代表、韓首相および一部重鎮と共に午後５時ごろ、ソウル竜山（ヨンサン）大統領室で尹大統領と会って約１時間３０分にわたって収拾策について議論した。国民の力はこの日議員総会の最後に尹大統領弾劾反対を党論として決めた。


与党関係者によると、この日午前崔相穆（チェ・サンモク）副首相兼企画財政部長官をはじめとする国務委員全員は韓首相に辞意を表明した。大統領室の鄭鎭碩（チョン・ジンソク）秘書室長、申源湜（シン・ウォンシク）国家安全保障室長、成太胤（ソン・テユン）政策室長らと首席秘書官以上の高位参謀陣も尹大統領に一括辞意を表明した。


韓国野党６党、大統領弾劾案提出…与党は反対党論を議決（１）