中国の台湾侵攻時の仮想シナリオを描いた台湾テレビドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』の一場面。写真フェイスブック キャプチャー
7月に公開された台湾テレビドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』(以下、『ZERO DAY』)予告編の内容だ。全10話で構成された同作は中国が台湾を侵攻するという仮想のシナリオを描いている。予告編は公開されてから1週間で再生回数100万回を超えた。今年撮影を終えて来年台湾で放映される予定だ。
コメントによる反応も熱い。自身が台湾人だと明かした視聴者は「見ながら涙がとめどなく流れた。気が重くて恐ろしいばかりだ」と書いた。また別の視聴者は「台湾は長い間、戦争直前にあった。これは実際、いつ起きてもおかしくない」とした。
◇「侵攻」コンテンツ、戦争恐怖に拡散
最近台湾で中国の侵攻を主題にしたドラマ、小説、ゲームなど文化コンテンツが話題になっている。中国が統治する未来台湾を背景にした小説、プレーヤーが中国の攻撃に対抗する戦略シミュレーションボードゲームも登場した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など外信は「これは過去にはあまり見られなかった現象」と指摘した。ブルームバーグは「台湾海峡で軍事衝突の可能性は数十年間存在してきたが、その主題の敏感性や商業的影響のため台湾のテレビ番組でこれを露骨に扱ったことはほぼない」と説明した。
しばらく台湾内部では中国侵攻に対する警戒心が低いという評価があったが、2022年ナンシー・ペロシ当時米下院議長の訪台を契機に反転した。『ZERO DAY』の鄭心媚プロデューサーは「中国の脅威は新しいわけではない。われわれは話題の敏感性のせいで口にすることを避けてきた」とし「表面的に見ると、台湾の人々が脅威を感じていないように見えるかもしれないが、実際には(侵略に対する)恐れが位置している」と話した。
特に中国の台湾包囲訓練は台湾の人々戦争が実際に起きるかもしれないという衝撃を与えた。中国と台湾の全面戦争を題材にした『燃焼的西太平洋』を描いた漫画家の梁紹先氏は「中国が台湾島を包囲して(台北上空を通る)ミサイルを発射した後、漫画の販売量が7倍に増加した」とWSJに明らかにした。
「中国侵攻」ドラマも登場…台湾でお茶の間にまで浸透する戦争恐怖(2)
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