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米国「イランが大統領選挙前にトランプ氏暗殺謀議」 イランは「事実無根」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドナルド・トランプ次期米大統領

米大統領選挙期間にトランプ氏を狙ったイランの暗殺の動きを摘発したと、米捜査当局が明らかにした。一方、イランは「事実無根」と反論した。

8日(現地時間)の米連邦検察によると、アフガニスタン国籍のファハド・シャケリ容疑者(51)は9月、イスラム革命防衛隊(IRGC)からトランプ氏暗殺の指示を受けた。

起訴状によると、シャケリ容疑者は昨年9月、IRGCの関係者からトランプ氏を狙った暗殺計画を準備するよう指示を受けたと陳述した。またIRGCは先月7日、トランプ暗殺計画を7日以内に提出するよう改めて指示し、不可能なら大統領選挙後に暗殺を延期するよう伝えた。シャケリ容疑者の陳述によると、IRGCの関係者はトランプ氏が大統領選挙で敗れるはずで、その後は暗殺がさらに容易になると話した。シャケリ容疑者はイランにいると伝えられていて、現在逃走中だと、ワシントンポスト(WP)が伝えた。


ガーランド米司法長官はこの日の声明で「イランほど米国の国家安全保障に重大な脅威を与える行為者は世界にほとんどない」とし「(シャケリ容疑者は)イランの目標物、特にトランプ次期大統領を狙った暗殺陰謀を実行するために犯罪組織を指揮するようイラン政権の命令を受けた」と明らかにした。

◆イランのトランプ氏暗殺謀議、なぜ?

イランのトランプ暗殺謀議は今回が初めてではない。7月にも米連邦捜査局(FBI)はトランプ氏暗殺を謀議した容疑でパキスタン国籍の男を逮捕している。米司法省はイランがトランプ氏在任期間だった2020年1月、イラクのバグダッドで米軍のドローン攻撃によりIRGCのカセム・ソレイマニ司令官が死亡したこと対する報復として、米国と同盟国の元・現職当局者を暗殺しようとするとみている。

イランはこれを強く否認している。イラン外務省は9日の声明で「イランが米国の元・現当局者暗殺の動きにかかわったという主張を断固拒否する」と明らかにした。イラン外務省のエスマイル・バカイ報道官は「こうした主張はイランと米国の関係を複雑にしようというイスラエル関連勢力の陰謀」と主張した。

半面、トランプ氏側のスチーブン・チョン報道官は「トランプ氏はイランのテロ政権の暗殺の動きを知っている」とし「いかなることも、トランプ氏がホワイトハウスに戻って世界平和を回復するのを防げない」と明らかにした。

◆カタール「仲裁中断」…ガザ休戦は霧の中へ

一方、トランプ氏の当選がガザ地区紛争の新たな変数に浮上した中、核心仲裁国のカタールが休戦仲裁を中断したと明らかにした。カタール外務省は9日に発表した声明で「10日前に最後に合意を進めた際、当事者に合意に到達できない場合はハマスとイスラエルの仲裁努力を中断すると通知した」と説明した。ただ、カタール外務省は「当事者が戦争を終息させようという意志と誠意を見せる際、仲裁努力を再開する」と今後の再開の可能性を残した。

カタールが仲裁中断を決定した背景にはトランプ氏の大統領選挙勝利が作用したという見方もある。あるイスラエル当局者は「トランプ氏の大統領選挙勝利が(カタールの)決定に影響を及ぼした」とし「トランプ氏はハマスがカタールに留まることを支持しないため」とタイムズ・オブ・イスラエルに明らかにした。

トランプ氏は選挙期間、ガザ紛争について「イスラエルの自衛権を支持する」という原則論を守ってきた。一部ではトランプ氏が来年1月の大統領職就任後にサウジアラビアとイスラエルの修交を実現させて中東でイランの影響力を弱め、イスラエル中心の新しい秩序を構築するという分析が出ている。

トランプ氏は当選後の8日、パレスチナ自治政府のアッバス議長との電話で「戦争を終わらせるために努力する」と述べた。これに先立ち7月に米国を訪問したイスラエルのネタニヤフ首相に対し、自身が就任する前に戦争を終わらせることを望むと伝えたという報道があった。



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