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8年前は「シャイ・トランプ」旋風…今回は「ヒドゥン・ハリス」が変数か[米大統領選挙D-11](2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
それでも「トランプ勝利」を予断するのはまだ早い。「民主党支持層に分類された黒人・ヒスパニック・若年層の有権者の結集が危険なほどゆるんだ」とする米国メディアの評価もあるが、選挙終盤には彼らが結局ハリス支持に回るだろうと一部の選挙専門家は判断しているためだ。いわゆる「ヒドゥン(隠れ)ハリス」だ。

◇「支持を明らかにしないヒドゥンハリス変数も」

選挙分析サイト「270toWin」のシニアフェロー、ドリュー・サビキ氏は中央日報とのインタビューで「米国社会に『史上初めての黒人女性大統領』に対する拒否感がややある」とし「夫にも言いたくない少なくない女性たちがハリスに投票する『シャイ・ハリス』になるかもしれない」と話した。激戦州を回り、黒人男性にハリス支持を訴えている「バラク・オバマ(元大統領)効果」がどれくらい力を発揮するか注目されるのはこのためだ。


終盤最大の変数は投票率だ。アイオワ州立大学のステファン・シュミット教授(政治学)は「大統領選挙レースの最終結果を決める最も重要な変数は投票率」と中央日報に話した。投票率が高いほど民主党支持層の結集可能性が高く、ハリス氏に有利になるという観測が多い。

◇勝負を分ける最大変数は投票率

ただし、トランプ氏が支持者に期日前投票を積極的に奨励していることから、有利・不利を速断するのは難しいという話も出ている。トランプ氏はこの日ジョージア州のある教会でキリスト教界の有権者とタウンホールミーティングを持ち、」今回の大統領選挙は米国歴史上最も重要な選挙」とし、必ず投票するよう促した後、「私たちは絶対に負けない」と話した。フォックス(FOX)ニュースラジオのインタビューでも「期日前投票をする。重要なことは投票しに行かなくてはならないということ」と強調した。

終盤に入った選挙は相変らず接戦構図につながり、候補間のネガティブ攻撃はますます深刻化する様相だ。ハリス氏はこの日緊急記者会見を行って、トランプ政府の時にホワイトハウス秘書室長を務めたジョン・ケリー氏の発言を引用して「トランプは『ヒトラーが持っていた将軍を望む』とケリー氏が話した」とし「ケリー氏の言葉によると、トランプはファシスト」と非難した。ハリス氏はこの日、CNN主催のタウンホールミーティングでも「トランプは米国の安寧と安保に危険」と攻撃した。トランプ氏はジョージア州の遊説でハリス氏に対して「この女はクレイジーだ。歴代最悪」と正面から受け返した。

大混戦の様相を呈する中、選挙当日夜の当選者確定は難しいという観測が多い。特に激戦州で事前郵便投票の開票がどれくらい迅速に行われるかがカギだ。期日前投票参加者は23日基準で2650万人(フロリダ大学選挙研究所集計)に達し、このうち郵便投票が1571万人に達することが明らかになった。

2020年大統領選挙の時にも最大の勝負所に挙げられたペンシルベニアでは本投票箱が開票されてトランプ氏がリードしたが、郵便投票が一歩遅れて開票され、バイデン票が増えて約8万票差を逆転したことがある。選挙日以前の郵便投票開票が可能な一部の州とは違い、ペンシルベニアでは選挙日当日から投票用紙の封切りが許可されることから、今回もこの地域の勝者を決めるには2~3日かかる見込みだ。


8年前は「シャイ・トランプ」旋風…今回は「ヒドゥン・ハリス」が変数か[米大統領選挙D-11](1)

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