◆「イラン攻撃後にも米国が共に」

イスラエル首相室はこの日、ネタニヤフ首相がイランとハマス・ヒズボラとの戦闘に対する米国の支援に謝意を表したと強調した。ブリンケン長官はネタニヤフ首相の自宅をヒズボラのドローンが攻撃したことについて「イランがヒズボラを通じてイスラエル首相の暗殺を図ったことに『衝撃』を受けた」とし「極めて深刻で前例がない攻撃」と述べた。

イスラエルの対イラン報復も関しては、イスラエルのガラント国防相がブリンケン長官と別に会談し、「我々がイランを攻撃した後、米国がイスラエルと共にすることが重要だ」と強調した。


今回のブリンケン長官の中東歴訪は昨年１０月７日のガザ戦争勃発以降１１回目となる。ただ、当初計画していたヨルダンは訪問せず、２３日にすぐにサウジアラビアへ向かう予定だ。こうした中、イランのアラグチ外相はこの日、「アラブ国家が自国の領土をイスラエルのイラン攻撃に使うことを許さないと確認した」と明らかにした。

◆「ヒズボラのナンバー２、暗殺避けてイラン行き」

イスラエルはこの日もレバノン空襲を続けた。このためヒスボラ側の記者会見はしばらく中断した。ヒスボラの報道官が記者らに対し、１９日にネタニヤフ首相の自宅を狙ったドローン攻撃はヒズボラによるものだと明らかにするブリーフィングを始めた後、イスラエル軍が付近の建物に避難警告を出してブリーフィングが中断し、その数分後にイスラエル軍の空襲があった。イスラエル軍はヒズボラの情報本部を爆撃したと主張した。

この日、イスラエル軍は暗殺されたヒズボラの指導者ナスララ師の後継者と推定されたサフィエディン師の死亡も確認したと明らかにした。サフィエディン師はナスララ師のいとこでありジハード評議会の議長で、生死については３日のイスラエルによるヒズボラ空襲以降不明だった。

ヒズボラのナンバー２、ナイム・カセム師はイランのテヘランにいることが分かった。ある中東メディアは「カセム師が（イスラエルの暗殺を憂慮して）５日にイラン外相がレバノンを訪問した際に使用した飛行機に乗ってベイルートを離れた」と伝えた。


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