韓国の半導体輸出が過去最大実績を見据える中で第１７回「半導体の日」記念式が開かれた。

韓国半導体産業協会は２２日、ソウル市内のホテルで産業通商資源部の安徳根（アン・ドックン）長官ら政府関係者と半導体有功者をはじめとする５５０人が参加する中で記念式を開催した。半導体業界では韓国半導体産業協会会長を務めるＳＫハイニックスの郭魯正（クァク・ノジョン）社長とサムスン電子の朴庸仁（パク・ヨンイン）社長（ＬＳＩ事業部長）が参加し、国会からは半導体関連特別法を発議した与党「国民の力」の高東真（コ・ドンジン）議員、野党「共に民主党」の金太年（キム・テニョン）議員が参加した。

この日、金塔産業勲章は半導体装備国産化に寄与したＰＳＫの朴炅洙（パク・ギョンス）会長、銀塔産業勲章は人工知能用メモリーであるＨＢＭ３Ｅを世界で初めて量産したＳＫハイニックスのチェ・ジュンギ副社長、銅塔産業勲章は車両用とＡＩ半導体開発デザインソリューションに寄与したガオンチップスのチョン・ギュドン代表が受けた。アナログ電力半導体最大生産を達成したＤＢハイテクのソ・ビョンユン常務は産業褒章を、半導体設計自動化部門開拓者である成均館（ソンギュングァン）大学のコン・ジョンテク教授は勤政褒章を受賞した。


韓国の輸出品目１位である半導体は今年過去最大の輸出実績を達成することが確実視される。産業通商資源部によると、１～９月の半導体輸出額は１０２４億ドルで、これまでの年間最大輸出記録である２０２２年の１２９２億ドルを無難に超過する見通しだ。しかし半導体業界の温度差は大きい。ＳＫハイニックスとＨＢＭ用装備を供給する韓美（ハンミ）半導体など一部企業だけが好実績で、サムスン電子ファウンドリー（委託生産）をはじめとするシステム半導体業界は振るわない。安長官はこの日の祝辞で「韓国が強みを持つメモリー半導体とＨＢＭの主導権は確実に持っていくが、世界の半導体市場の７０％を占めるシステム半導体部門の競争力格差を縮めていかなければならない時期」と強調した。