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【社説】京義・東海線道路も爆破した北朝鮮、どこまでいくのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮が15日、京義(キョンウィ)線・東海(トンヘ)線南北連結道路の軍事境界線(MDL)北側一部区間を爆破した。この日、韓国軍の監視カメラに捕えられた京義線道路の爆破場面。[写真 韓国合同参謀本部]

北朝鮮が昨日、南北をつなぐ京義線(キョンウィソン)線・東海線(トンヘソン)道路の一部区間を爆破した。韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は昨日昼12時ごろ、京畿道坡州(キョンギド・パジュ)と江原道猪津(カンウォンド・チェジン)近隣の休戦ライン北側で爆薬を動員して南北連結道路を爆破した。韓国側に被害はなかったが、軍が対応射撃をし、南北軍事的衝突の雰囲気までが形成された。

建設費用1億3290万ドル(約200億円)全額を韓国側が負担して2003年に完工したこの道路はかつて開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)陸路観光を活性化し、南北関係に寄与した。故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記が70年以上にわたり「統一は愛国、分断は売国」と強調してきた「統一課題」を北朝鮮が自ら否定する状況をもたらしている。

北朝鮮の道路爆破はすでに予想されていて、韓国軍も北朝鮮軍の動きを事前に把握して対応していたという。北朝鮮は昨年末の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「2国家論」提示以降、休戦ライン一帯に地雷を埋設して防壁を築いてきた。9日には北朝鮮軍総参謀部が休戦ライン一帯を要塞化し、南北の領土を徹底的に分離する軍事的措置を取るという主張もした。北朝鮮がこの時点にこうした「象徴的行動」をしたことは2つの側面から見ることができる。金委員長の2国家論履行という側面と共に、自分たちが極度に警戒する米軍の戦略爆撃機を動員した韓米連合訓練や「政権終末」など韓国政府当局者の発言に正面から対抗するメッセージとも考えられる。北朝鮮は対北朝鮮ビラ散布を理由に2019年に開城(ケソン)工業団地内の南北共同連絡事務所を爆破した前歴もある。しかし自分たちの不満を極端に表出するこうした形で得られるものは何もないという事実を北朝鮮は銘記しなければいけない。


問題は北朝鮮が見せるためのパフォーマンスにとどまらない可能性がある点だ。北朝鮮は11日の外務省の重大声明で韓国軍が平壌(ピョンヤン)上空に無人機を送ってビラをまいたと主張した後、金与正(キム・ヨジョン)副部長が4日連続となる談話を発表し、緊張を高めている。金委員長は一昨日、韓国のNSC(国家安全保障会議)に該当する国防および安保分野協議会を開き、強硬な政治・軍事的行動を注文した。ひとまず北朝鮮は言葉で緊張を高めているが、韓国哨戒艦「天安」爆沈事件や延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦を敢行した過去を忘れてはいけない。北朝鮮の軍事的行動に徹底的に対応するものの、慎重なメッセージ管理で状況の悪化を防いでいく必要がある。奇想天外な北朝鮮の声東撃西式の挑発にも備えなければいけない時だ。同時に今日の韓米日外務次官会議出席のためにソウルを訪問したキャンベル米国務副長官と同盟の結束を強め、最近の北朝鮮の動向を緊急議題として抑止および対応で協調することを期待する。



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