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北朝鮮が「京義線爆破ショー」準備…韓国は「先に措置、後に報告」指示(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

14日、軍事対応態勢を点検するため、西海海上の警備任務を遂行中の韓国哨戒艦「天安」を訪れた金明秀(キム・ミョンス)合同参謀議長 合同参謀本部

北朝鮮が正体不明の無人機浸透を「韓国軍部勢力が加担した重大主権侵害挑発」と規定し、前方全域に実戦対応体制を整えた中、韓国軍も部隊に火力待機態勢の強化などを指示し、韓半島(朝鮮半島)の緊張が高まっている。北朝鮮は今回の事件を南北関係断絶のための「敵対的な二つの国家論」正当化に積極的に活用する中、京義線(キョンウィソン)・東海線(トンヘソン)一帯の南北連結道路を爆破するための準備も完了したことが把握された。また金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は3日連続で談話を出し、韓国を「雑種犬」に例えながら米国にまで矛先を向けた。



韓国軍合同参謀本部の李誠俊(イ・ソンジュン)公報室長は14日の国防部の定例記者会見で「北の軍の動向を注視しながら、実際の挑発の可能性に万全の対応態勢を整えている」明らかにした。北朝鮮軍総参謀部が前日に国境線一帯に「完全射撃準備態勢」を整えるよう作戦予備指示をしたという報道に対する立場だった。李室長は「(指示が通達されたのは)前方地域の全体の旅団と考える」とも説明した。


これに関し軍情報筋は「北の威嚇に対し、部隊に対北監視警戒および火力待機態勢強化指針を伝えるなど必要な対応態勢を強化するよう指針を出した」と伝えた。総参謀部が「再挑発確認時に即時に敵の特定対象物を打撃しなければいけない状況」を想定して「戦時定員編制により完全武装した国境線付近の8個砲兵旅団を射撃待機態勢に転換」したことで、軍も万が一の場合に対応する準備をしたとみることができる。

北朝鮮は京義線および東海線一帯で南北連結道路を爆破する準備も終えたと、軍は明らかにした。9日に北朝鮮軍総参謀部が南北連結道路・鉄道を断絶して要塞化する工事に着手すると明らかにしたが、その後続措置だ。具体的に北朝鮮軍が道路に幕を設置してその後ろで準備作業を進める姿が軍の探知資産で捕捉された。金与正副部長はこの日午後に朝鮮中央通信を通じて公開した談話で「私たちは平壌(ピョンヤン)無人機事件の主犯が大韓民国軍部のゴミたちということを明白に知っている」とし「核保有国の主権が米国の奴らが飼い慣らした雑種犬によって侵害されたとすれば、雑種犬の飼い主が責任を負うべき」とし、韓国軍と共に米国までも対象にした。

このように北朝鮮が韓半島の緊張を高めることに関連し、李誠俊室長は「北が挑発することになれば我々は自衛権レベルで強力に懲らしめる」とし「軍が『先に措置、後に報告』で強力に対応するよう訓練が行われ、指針が通達されている」と説明した。

この日、金明秀(キム・ミョンス)合同参謀議長は海軍仁川(インチョン)海域防御司令部と西海(ソヘ、黄海)海上警備任務を遂行中の韓国哨戒艦「天安」を訪れ、軍事対応備態勢を点検した。金議長は「敵の挑発に徹底的に対応し、敵が挑発をすれば右往左往せず、即刻、強力に、最後まで懲らしめる」ことを指示した。

抑止力を基盤に置いた対応態勢の強化は必須だが、これとは別に南北が互いにやり合いながら情勢が悪化する様相を憂慮する声もある。

金与正副部長は12日の談話で「(無人機浸透の反復が)戦争勃発につながってもいかなる責任もないということか」とし「(私たちの)安全に危害を加えた代償を過酷に払うはず」と主張した。これに反論をするかのように申源湜(シン・ウォンシク)国家安全保障室長は13日午前、放送に出演し、「北が自殺を決心しないのなら戦争を起こすことはできないはず」と述べた。13日午後には国防部が「北が我々の国民の安全に危害を加えれば、その日が北の政権の終末になる」と話した。

すると北朝鮮は13日夜、総参謀部の国境線付近部隊戦闘態勢完備を公開し、続いて金与正副部長が談話で「またも政権終末を云々し、無礼で自滅的な選択を正式公表した」と国防部の立場に反応した。

北朝鮮は無人機事態と南北道路爆破準備などを金正恩委員長の「敵対的な二つの国家論」に正当性を付与する機会とみる雰囲気だ。「南北を完全に分けるための局面転換を実施しながら一連の措置が取られている」というのが、軍当局の説明だ。

北朝鮮の住民を対象とする労働新聞は14日、南側に向けて脅迫をした前日の金与正副部長名義の談話と国防省報道官の談話、北朝鮮軍総参謀部の射撃準備態勢指示命令発表などを1面に掲載した。

国防省の報道官はこの談話で「いま朝鮮半島には韓国軍部の無謀な勇猛のためすぐにも戦争が起こりかねない一触即発の情勢が形成された」と主張した。また「物理的に交戦状態にある朝鮮半島では小さな火も武力衝突につながることがある」とし、南北が金正恩委員長が主張した「交戦中」という点を改めて強調した。「韓国が軍事攻撃に使用できる無人機を平壌に送った」と主張し、敵対的な二つの国家論の根拠にしようという動きとみられる。

統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「基本的に敵対的な2国家関係を固定化しようという意図とみられる」とし「こうした気流に拒否感や反発感を持つエリートと住民を説得するための根拠に今回の無人機事件を積極的に活用する姿」と述べた。


北朝鮮が「京義線爆破ショー」準備…韓国は「先に措置、後に報告」指示(2)

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