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バイデン-ネタニヤフ、30分の電話会談…米国は「外交」強調、イスラエル「断固たる作戦」傍点

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

バイデン米大統領

中東地域内で戦争拡大の危機感が高まっている中、米国のバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が9日(現地時間)電話会談し、イスラエルの対イラン報復計画について議論した。

米ホワイトハウスはこの日午前、ハリス副大統領が出席した中、バイデン大統領がネタニヤフ首相と約30分間の電話会談をし、イスラエルの安全保障に対する米国の強い意志を再確認したと明らかにした。

ホワイトハウスによると、まずバイデン大統領は1日にあったイスラエルに対するイランの弾道ミサイル攻撃を糾弾した。続いてイスラエルとレバノン武装組織ヒズボラの衝突に関連し、国境地域のレバノンとイスラエルの民間人全員を安全に帰還させる外交的合意の必要性を強調した。バイデン大統領は特にレバノンの首都ベイルートの人口密集地域で民間人被害を最小化するべきだ述べた。


両首脳はパレスチナ自治区のガザ地区戦争に関連し、ハマス(パレスチナ武装組織)に拘束された人質の解放のために外交を迅速に再開する必要性について議論した。ホワイトハウスは「両首脳が今後の数日間、直接または国家安保チームを通じて緊密に意思疎通をすることにした」と伝えた。

イスラエルがイランのミサイル攻撃に対する報復を検討する中で行われた電話会談で具体的な内容が紹介されることはなかった。米大統領選挙を控えて中東戦争が全面戦争に飛び火する状況はバイデン政権とハリス副大統領に相当な負担となるだけに、バイデン大統領が戦争拡大防止のメッセージを送ったという見方が出ている。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は定例記者会見で「直接的で生産的だった。イスラエルがイランの攻撃にどう対応するかについて引き続き議論していく」とだけ話した。

インターネットメディアのアクシオスは「ネタニヤフ首相が8日夜、閣僚および軍・情報機関のトップとイランに対する攻撃の時期と規模について議論した」と報じた。バイデン大統領はイランの核施設や製油施設への攻撃には反対する立場を表したことがあり、今回の電話会談でこれにめぐる調整が行われたかも注目される。

イスラエル側も両首脳の電話会談を確認した。ネタニヤフ首相室は「バイデン大統領がネタニヤフ首相に電話をかけ、イスラエルがヒズボラを相手に遂行しようとする強烈かつ断固たる作戦について「議論した」と明らかにした。

ホワイトハウスの発表はイスラエル安保に対する確固たる意志を強調しながらも「外交的解決」の重要性を力説した半面、イスラエル首相室の説明は「ヒズボラ(攻撃)作戦」に傍点が打たれたれた格好だ。このため、バイデン大統領が中東地域内の戦争拡大を防ぐためにネタニヤフ首相を説得しても受け入れられない雰囲気という分析が出ている。

ネタニヤフ首相は最近、トランプ前大統領とも電話をしたと、AP通信が報じた。AP通信は、トランプ氏は先週ネタニヤフ首相に電話をかけ「イスラエルがヒズボラを相手に集中的かつ決断力のある作戦を進めたことを祝う」と述べた、と伝えた。



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