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背中に40センチの裂傷も「手術する医師いない」…釜山から大田まで行った中学生

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

釜山で負傷した中学生が手術する病院を探せないという連絡を受け、搬送を指示した後、無事に手術を終えた大田建陽大病院胸部外科のキム・ヨンジン教授 [写真 建陽大病院]

背中から骨盤のあたりまで裂傷を負った中学生が手術を受けられる病院を探せず、釜山(プサン)から大田(テジョン)まで搬送されて手術を受けていたことが分かった。

建陽大病院によると、釜山に暮らす中学生A君は休日だった6日、家の浴室で歯磨きしているところ、突然、洗面台が破損して転倒した。この衝撃でA君は背中から骨盤にかけて40センチほどの裂傷を負った。

A君の親の電話を受けて出動した119救急隊は傷口が大きいうえ出血が多いため緊急手術が必要だと判断し、付近の総合病院に問い合わせた。しかし釜山をはじめとする地域の病院は「手術を担当する外科医師がいない」として受け入れを拒否した。結局、救急隊は全国に範囲を広げて病院を探した結果、大田の建陽大病院で「手術が可能」という返答を受けた。


建陽大病院は外科系列専門医が病院に24時間常駐する非常勤務体系を維持し、大田と忠南(チュンナム)はもちろん全国から搬送されてきた患者を診療している。

当時、病院で当直勤務をしていた建陽大病院胸部外科のキム・ヨンジン教授は救急室から連絡を受けると、患者の搬送を指示した後、すぐに手術の準備に入った。釜山から280キロを走って3時間後に建陽大病院に到着したA君は2時間ほど手術を受けた。背中の皮膚と皮下脂肪、筋肉を縫う手術は無事に終わった。A君は合併症なく治療を受けて回復中だ。

A君の親は「子どもの命を救ってくださった関係者らに心から感謝している」と語った。

建陽大病院のキム・ヨンジン教授は「手術が遅れれば感染による合併症のほか、損傷部位の壊死で状態が悪化するおそれがある」とし「患者が訪れる最終医療機関として使命を持って最善を尽くす」と話した。

一方、建陽大病院は4月、慶尚南道昌原(チャンウォン)の生後3カ月の女児が鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受ける病院を探せないという連絡を受けると「手術が可能」と伝えた。当時、小児科専門医のヨン・ヒジン教授は夜中に病院に出てきて手術を行った。



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