北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領をまた実名で非難しながら韓国側に向けて「核兵器使用」の可能性に言及した。また韓米同盟が「核同盟」になったという点を「軍事超強国、核強国へ向けて我々の足取りはさらに速まる」と主張する根拠にするなど詭弁を続けた。
これは米国の「核」資産に韓国の先端「通常兵器」戦力を統合する方向で強化されている韓米一体型拡大抑止強化に警戒心を表すと同時に、これを核・ミサイル高度化の名分にするという意図と考えられる。内部的には南北関係を「敵対的な二つの国家」と規定しながら指示した憲法改正作業と10日の労働党創建日を迎えて住民の対南敵がい心を鼓吹して内部結束を図ろうという側面もある。
労働新聞は8日、金正恩委員長が前日に創立60周年を迎えた「金正恩国防総合大学」を訪問し、激励演説をしたと報じた。北朝鮮で国防科学技術人材を養成するこの大学は「国防総合大学」と呼ばれていたが、2016年の金委員長の訪問以降、現在の名称に公式改名された。
金委員長が国防総合大学を訪問したのは7日であり、南北関係の断絶を骨子とする改憲を議論する最高人民会議が始まった日だ。しかし北朝鮮メディアは最高人民会議に関する内容は伝えず、金正恩委員長の対南脅迫を浮き彫りにした。
金委員長はこの席で「朝鮮半島で戦略的な力の均衡の破壊は戦争を意味する」とし「敵を常に抑止して情勢を管理できる物理的な力を持つべきという我々の自衛国防建設論理は針が入る隙もなく完ぺきで正当だ」と述べた。続いて「敵がわが国を相手に武力使用を企図すれば、共和国武力はあらゆる攻撃をためらわず使用する」とし「核兵器の使用も排除しない」と改めて強調した。
この日の演説では韓米の拡大抑止強化にも言及した。金委員長は「韓米軍事同盟が傀儡が自ら広告するように核同盟に完全に変移した現時点で、わが国家の核対応態勢はより一層、限界を知らない高さで完備しなければいけない」とし「わが党と共和国政府は朝鮮半島で力の均衡が破壊されることを微塵も許さない」と話した。
慶南大極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「北が核に基盤を置いた韓米同盟の動きを非常に敏感に意識する姿」とし「これを名分に自分たちの核対応態勢レベルを限りなく高める一方、南北軍備競争で負けないという意志を表したようだ」と述べた。
金委員長は尹大統領の1日の「国軍の日」記念演説をまた問題視した。「非正常な思惟方式」と再度批判しながら、韓国軍の戦略司令部発足について「これという戦略武器一つない見せかけ」と嘲弄した。
また「核保有国の門前で軍事力の圧倒的対応を云々した」と指摘し「悠久の歴史で見られなかった無敵の名将が出現するとしても、核と通常戦略の格差を克服する秘策は出せないはず」と語った。「不穏な人」という表現もまた使った。
続いて「賢明な政治家なら国家と人民の安全を前に無謀な客気にはやるのではなく、核国家とは対決と対立よりも軍事的衝突が起きないよう状況管理にさらに力を入れて悩むはず」とし「大韓民国が安全に暮らす方法は我々が軍事力を使用しないようにすればよい」と訓戒するように話した。
統一研究院のホン・ミン研究委員は「基本的に核保有国と非核国家の間の非対称性、核戦力と通常戦力の間の格差を強調している」とし「対南態度は徹底的に先制的攻勢性よりは韓国の態度に比例的に対応しながら、緊張形成の責任を韓国に転嫁する方式を維持している」と指摘した。
金委員長は演説で「敵対的な二つの国家論」も続けた。「大韓民国を攻撃する意思は全くない」としながらも「意識するだけでも鳥肌が立ち、その人間たちとは向き合いたくもない」としながらだ。
また金院長は「過去には我々が『南側解放』という声も出し『武力統一』という話もしたが、今は全くこれに関心がなく、二つの国を宣言してからはなおさらその国を意識することもない」としながらも「ところが問題は時となく我々の気に障るということ」と鋭敏な反応を見せた。
イム・ウルチュル教授は「尹錫悦政権の自由・統一基調や韓米同盟の拡大抑止強化は北に韓国を敏感に意識させているという点が確認される」とし「対南無視戦略基調を維持できないというのが金正恩委員長の最大の悩みとみられる」と話した。
一方、北朝鮮国営メディアはこの日の開催を予告した最高人民会議について報道しなかった。専門家の間では、社会主義憲法修正討議という重要な議題が予定されているだけに2日以上の日程で開かれるはずという見方がある。通常、北朝鮮は一日で会議の日程が終わらない場合、すべての日程を終えた後に会議内容を総合して伝えることが多いからだ。
また、朝鮮中央通信によると、金正恩委員長は7日、ロシアのプーチン大統領の72歳の誕生日を迎えて祝電を送り、厚い友情を誇示した。金委員長は祝電の最初の最後にプーチン大統領を「最も親しい同志」と呼んだが、これは北朝鮮と中国の修交75周年だった6日に金委員長が習近平国家主席に送った祝電の表現と比較される。
これは米国の「核」資産に韓国の先端「通常兵器」戦力を統合する方向で強化されている韓米一体型拡大抑止強化に警戒心を表すと同時に、これを核・ミサイル高度化の名分にするという意図と考えられる。内部的には南北関係を「敵対的な二つの国家」と規定しながら指示した憲法改正作業と10日の労働党創建日を迎えて住民の対南敵がい心を鼓吹して内部結束を図ろうという側面もある。
労働新聞は8日、金正恩委員長が前日に創立60周年を迎えた「金正恩国防総合大学」を訪問し、激励演説をしたと報じた。北朝鮮で国防科学技術人材を養成するこの大学は「国防総合大学」と呼ばれていたが、2016年の金委員長の訪問以降、現在の名称に公式改名された。
金委員長が国防総合大学を訪問したのは7日であり、南北関係の断絶を骨子とする改憲を議論する最高人民会議が始まった日だ。しかし北朝鮮メディアは最高人民会議に関する内容は伝えず、金正恩委員長の対南脅迫を浮き彫りにした。
金委員長はこの席で「朝鮮半島で戦略的な力の均衡の破壊は戦争を意味する」とし「敵を常に抑止して情勢を管理できる物理的な力を持つべきという我々の自衛国防建設論理は針が入る隙もなく完ぺきで正当だ」と述べた。続いて「敵がわが国を相手に武力使用を企図すれば、共和国武力はあらゆる攻撃をためらわず使用する」とし「核兵器の使用も排除しない」と改めて強調した。
この日の演説では韓米の拡大抑止強化にも言及した。金委員長は「韓米軍事同盟が傀儡が自ら広告するように核同盟に完全に変移した現時点で、わが国家の核対応態勢はより一層、限界を知らない高さで完備しなければいけない」とし「わが党と共和国政府は朝鮮半島で力の均衡が破壊されることを微塵も許さない」と話した。
慶南大極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「北が核に基盤を置いた韓米同盟の動きを非常に敏感に意識する姿」とし「これを名分に自分たちの核対応態勢レベルを限りなく高める一方、南北軍備競争で負けないという意志を表したようだ」と述べた。
金委員長は尹大統領の1日の「国軍の日」記念演説をまた問題視した。「非正常な思惟方式」と再度批判しながら、韓国軍の戦略司令部発足について「これという戦略武器一つない見せかけ」と嘲弄した。
また「核保有国の門前で軍事力の圧倒的対応を云々した」と指摘し「悠久の歴史で見られなかった無敵の名将が出現するとしても、核と通常戦略の格差を克服する秘策は出せないはず」と語った。「不穏な人」という表現もまた使った。
続いて「賢明な政治家なら国家と人民の安全を前に無謀な客気にはやるのではなく、核国家とは対決と対立よりも軍事的衝突が起きないよう状況管理にさらに力を入れて悩むはず」とし「大韓民国が安全に暮らす方法は我々が軍事力を使用しないようにすればよい」と訓戒するように話した。
統一研究院のホン・ミン研究委員は「基本的に核保有国と非核国家の間の非対称性、核戦力と通常戦力の間の格差を強調している」とし「対南態度は徹底的に先制的攻勢性よりは韓国の態度に比例的に対応しながら、緊張形成の責任を韓国に転嫁する方式を維持している」と指摘した。
金委員長は演説で「敵対的な二つの国家論」も続けた。「大韓民国を攻撃する意思は全くない」としながらも「意識するだけでも鳥肌が立ち、その人間たちとは向き合いたくもない」としながらだ。
また金院長は「過去には我々が『南側解放』という声も出し『武力統一』という話もしたが、今は全くこれに関心がなく、二つの国を宣言してからはなおさらその国を意識することもない」としながらも「ところが問題は時となく我々の気に障るということ」と鋭敏な反応を見せた。
イム・ウルチュル教授は「尹錫悦政権の自由・統一基調や韓米同盟の拡大抑止強化は北に韓国を敏感に意識させているという点が確認される」とし「対南無視戦略基調を維持できないというのが金正恩委員長の最大の悩みとみられる」と話した。
一方、北朝鮮国営メディアはこの日の開催を予告した最高人民会議について報道しなかった。専門家の間では、社会主義憲法修正討議という重要な議題が予定されているだけに2日以上の日程で開かれるはずという見方がある。通常、北朝鮮は一日で会議の日程が終わらない場合、すべての日程を終えた後に会議内容を総合して伝えることが多いからだ。
また、朝鮮中央通信によると、金正恩委員長は7日、ロシアのプーチン大統領の72歳の誕生日を迎えて祝電を送り、厚い友情を誇示した。金委員長は祝電の最初の最後にプーチン大統領を「最も親しい同志」と呼んだが、これは北朝鮮と中国の修交75周年だった6日に金委員長が習近平国家主席に送った祝電の表現と比較される。
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