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ハリス氏は60%、トランプ氏は47%…この2つの数字が米大統領選を決める[米大統領選挙D-30](1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ハリス氏(左)、トランプ氏(右)

「60」そして「47」。今月6日でちょうど30日後の11・5米国大統領選の去就を分けるかもしれない2つの数字だ。

60は残り1カ月の最後の最大変数に挙げられる投票率境界を意味する。投票率が60%以上ならカマラ・ハリス副大統領が有利になるが、低ければ不利になる可能性が高いとワシントン政界はみている。セメントのように固いドナルド・トランプ前大統領の支持層を勘案すると、ハリス副大統領の支持層が実際にどれくらい投票会場に足を運ぶかが勝負を左右するだろうということだ。

◇「最大のカギは投票率60%越えるかどうか」


これは8年前の大統領選挙、4年前の大統領選挙で立証された公式だ。2016年大統領選当時、民主党候補ヒラリー・クリントン氏は大統領選挙1カ月前まで全国支持率調査で5%ポイント前後の格差で優勢を維持し、当選が有力視されていた。だが、最終投票率が55.7%に留まった。民主党支持層の一部が「非好感イメージ」のヒラリー候補への投票をやめて、クリントンは選挙人団過半に及ばなかった。

反面、2020年大統領選では郵便投票や記録的な期日前投票のおかげで最終投票率が66.9%で普通選挙が確立された1920年以降、最高を記録した。2000年以降行われた歴代米大統領選投票率は▽2000年51.2%▽2004年56.7%▽2008年58.2%▽2012年54.9%だった。

トランプ氏は2020年大統領選では約7422万票を獲得して2016年当選当時の総得票数(約6297万票)よりもはるかに多くの票を得ながらも落選した。これよりも民主党支持層が強く結集して当時ジョー・バイデン候補に約8128万票を集めた。米国民主党全国委員会(DNC)規則委員会のデービッド・カスタネッティ委員は、中央日報のインタビューで「最大のカギは投票率が60%を越えるかどうか」とし「今回の大統領選は投票率が60%を越えると予想する。この数値が上がるほどハリス勝算も高まる」と話した。

◇トランプ氏「47%の壁」越えるかどうかも核心キー

またもう一つの数字「47」は過去2回の大統領選でトランプ氏が越えられなかった支持率の壁を意味する。トランプ氏の得票率は2016年と2020年大統領選挙でそれぞれ45.93%、46.80%を記録した。忠誠度の高い支持層が強みである反面、拡張性で限界を見せたトランプ氏が今回の大統領選で「魔の46%」を越える得票率を上げる場合、勝利の可能性が高まる。

共和党大統領選キャンプ諮問役のニコル・フレイジア氏は「トランプ支持率は最近47~49%まで出てきている。トランプの楽勝を期待する理由」と話した。特にトランプ氏の実際の得票率が世論調査支持率より2~3%ポイントほど多く出てきた傾向があるので「隠れトランプ票」の変数を勘案しなければならないという分析もある。

毎4年11月第一週の火曜日に行う米大統領選では投票日から1カ月を切った時点でメガトン級の突発イシューが選挙戦を揺さぶったこともある。いわゆる「オクトーバーサプライズ(10月の異変)」だ。2016年11・8選挙を1カ月後に控えたときはトランプ氏のわいせつな会話が入った動画テープが公開されて「大統領選挙は事実上終わった」と囁かれもしたが、トランプ支持層の逆結集を呼んで予想とは異なる結果となった。2020年11・3選挙1カ月前にはトランプ氏が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で陽性反応が出て足止めを食らって核心激戦州での遊説を断念しなければならず、バイデン氏は次男ハンター氏の私生活資料が流出して大きく苦労することになった。

今回の11・5選挙を控えても「いつでもワイルドカード(突発変数)が発生し、有権者の心理に影響を及ぼしかねない」という予想が出ている。全面戦争危機に突き進んでいる中東戦況は一つの変数に挙げられる。若年層やムスリムなど伝統的民主党支持層に分類された有権者の離反を呼びかねないという点でだ。アラブアメリカン研究所(AAI)が2日に公開した世論調査でも「トランプに投票する」という回答者が42%で、「ハリスに投票する」(41%)を上回った。ガザ地区戦争の長期化が一因と考えられる。


ハリス氏は60%、トランプ氏は47%…この2つの数字が米大統領選を決める[米大統領選挙D-30](2)

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