マイクロソフト(MS)と世界最大の資産運用会社ブラックロックが人工知能(AI)基盤施設構築に向けたファンド組成に出る。AI技術需要が高まる中で、これを後押しするインフラ造成競争はビッグテックの間でさらに激しくなる見通しだ。
MS、ブラックロック、アラブ首長国連邦(UAE)政府が設立した技術会社MGXはグローバルAIインフラストラクチャーインベストメントパートナーシップ(GAIIP)を設立し、300億ドル(約4兆3101億円)以上の規模のファンドを作ると17日に発表した。ファンド規模は今後追加投資家募集とデットファイナンスなどを活用して最大1000億ドルまで拡大する計画だ。ウォール・ストリート・ジャーナルは「(1000億ドル規模にファンドを育てるという)目標を達成するならば、ブラックロック史上最大規模の代替投資ファンドになるだろう」と伝えた。
ファンドの主要投資分野はAIサービスの必須インフラであるデータセンターとデータセンターの莫大な電力使用量を後押しする発電施設だ。専門性が必要なデータセンター運営などに対しては米半導体企業のエヌビディアが協力会社として参加し諮問を提供する。GAIIP参加機関は立場文を通じ「ファンドの投資は米国内に集中し、残りの資金は米国のパートナー国に投資する。多様な企業に(インフラを)非独占的に完全にアクセスできるようにする予定」と明らかにした。
MSとブラックロックの「AIインフラ同盟」は双方の利害関係が一致した結果とみられる。MSは大規模資金が必要なAIインフラに先制投資してグーグルやアマゾンなど競合企業との格差を広げようとしている。
◇MSファンド、最終目標は1000億ドル…AIインフラ戦争激化
3月にMSがオープンAIとともに1000億ドル規模のデータセンターを6年かけて建設するスターゲートプロジェクトを発表したのもこの戦略の一部だ。ブラックロックも最近データセンターとエネルギー分野などインフラ投資に積極的に取り組んでいる。これらは1月にインフラ事業に特化したプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)のグローバルインフラストラクチャーパートナーズ(GIP)を125億ドルで買収した。2009年にブラックロックがバークレイズのETF事業部を買収してから最大規模の買収だった。GIPはこの日発表されたGAIIPにも参加する。
ブラックロックと手を組んだMSは生成AI主導権競争の動力を得ることになった。6月末基準で資産運用規模10兆6500億ドルと世界トップの資産運用会社であるブラックロックとともに作ったファンドは今後AIインフラをめぐる競争で肯定的な要素になるとみられる。MSのブラッド・スミス副社長は「AIインフラに必要な資本、これを後押しするエネルギー生産はひとつの企業や政府が調達できる資金水準を超える。パートナーシップ(GAIIP)は技術発展だけでなく国家競争力、安全保障、経済成長を強化するのに役立つだろう」と話した。
AIサービスの需要が増加するにつれデータセンターなどインフラ建設をめぐるMS、メタ、グーグルなどビッグテック間の競争は深まる見通しだ。IT専門メディアのジ・インフォメーションは11日、メタが作る大規模AI半導体クラスターの完成が迫っていると伝えた。エヌビディアのグラフィック処理装置(GPU)「H100」を10万個以上設置した施設だ。同メディアはメタが次世代AIモデルである「ラマ4」をこのクラスターを活用して開発すると伝えた。
グーグルも5月にフィンランドにあるデータセンターに11億ドル、米オハイオ州のデータセンターに23億ドルを追加投資する計画だ。
MS、ブラックロック、アラブ首長国連邦(UAE)政府が設立した技術会社MGXはグローバルAIインフラストラクチャーインベストメントパートナーシップ(GAIIP)を設立し、300億ドル(約4兆3101億円)以上の規模のファンドを作ると17日に発表した。ファンド規模は今後追加投資家募集とデットファイナンスなどを活用して最大1000億ドルまで拡大する計画だ。ウォール・ストリート・ジャーナルは「(1000億ドル規模にファンドを育てるという)目標を達成するならば、ブラックロック史上最大規模の代替投資ファンドになるだろう」と伝えた。
ファンドの主要投資分野はAIサービスの必須インフラであるデータセンターとデータセンターの莫大な電力使用量を後押しする発電施設だ。専門性が必要なデータセンター運営などに対しては米半導体企業のエヌビディアが協力会社として参加し諮問を提供する。GAIIP参加機関は立場文を通じ「ファンドの投資は米国内に集中し、残りの資金は米国のパートナー国に投資する。多様な企業に(インフラを)非独占的に完全にアクセスできるようにする予定」と明らかにした。
MSとブラックロックの「AIインフラ同盟」は双方の利害関係が一致した結果とみられる。MSは大規模資金が必要なAIインフラに先制投資してグーグルやアマゾンなど競合企業との格差を広げようとしている。
◇MSファンド、最終目標は1000億ドル…AIインフラ戦争激化
3月にMSがオープンAIとともに1000億ドル規模のデータセンターを6年かけて建設するスターゲートプロジェクトを発表したのもこの戦略の一部だ。ブラックロックも最近データセンターとエネルギー分野などインフラ投資に積極的に取り組んでいる。これらは1月にインフラ事業に特化したプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)のグローバルインフラストラクチャーパートナーズ(GIP)を125億ドルで買収した。2009年にブラックロックがバークレイズのETF事業部を買収してから最大規模の買収だった。GIPはこの日発表されたGAIIPにも参加する。
ブラックロックと手を組んだMSは生成AI主導権競争の動力を得ることになった。6月末基準で資産運用規模10兆6500億ドルと世界トップの資産運用会社であるブラックロックとともに作ったファンドは今後AIインフラをめぐる競争で肯定的な要素になるとみられる。MSのブラッド・スミス副社長は「AIインフラに必要な資本、これを後押しするエネルギー生産はひとつの企業や政府が調達できる資金水準を超える。パートナーシップ(GAIIP)は技術発展だけでなく国家競争力、安全保障、経済成長を強化するのに役立つだろう」と話した。
AIサービスの需要が増加するにつれデータセンターなどインフラ建設をめぐるMS、メタ、グーグルなどビッグテック間の競争は深まる見通しだ。IT専門メディアのジ・インフォメーションは11日、メタが作る大規模AI半導体クラスターの完成が迫っていると伝えた。エヌビディアのグラフィック処理装置(GPU)「H100」を10万個以上設置した施設だ。同メディアはメタが次世代AIモデルである「ラマ4」をこのクラスターを活用して開発すると伝えた。
グーグルも5月にフィンランドにあるデータセンターに11億ドル、米オハイオ州のデータセンターに23億ドルを追加投資する計画だ。
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