＜３＞米陸軍、ＩＶＡＳ　Ｎｅｘｔ要求事項定義のため夜間透視鏡関連情報を収集

米陸軍がマイクロソフト（ＭＳ）が開発している最新混合現実システム、統合視覚増強システム（ＩＶＡＳ）の次のバージョン、ＩＶＡＳ　Ｎｅｘｔのための競争に率先して必要要件を定義しようと、夜間透視鏡に関する情報を収集している。

米軍第７５レンジャー連隊の関係者は国防メディアのブレイキングディフェンスに対し、レンジャーがＩＶＡＳバージョン１．２をＥＮＧＶ－ＢとＰＶＳ－１４と呼ばれる他のシステムと共にテストするよう任務を与えられたと明らかにした。


関係者はＥＮＧＶ－ＢとＰＶＳ－１４が提供できること、ＩＶＡＳ内部の機能の側面で最高のフィードバックを提供すると述べた。また、今回の任務の目標がレンジャーの夜間透視鏡使用方式を改善して理想的なＩＶＡＳフォームファクター・バッテリー要求事項などに関する質問に答えると話した。関係者は現在まで開発されたＩＶＡＳの最新バージョンＩＶＡＳ１．２は２０２５年初めまでテストを継続する予定だが、レンジャーのフィードバックが数カ月以内に出て、これに基づきこの秋にすべての夜間透視鏡の将来に関する決定が出る可能性があると明らかにした。

米陸軍はマイクロソフトが開発した拡張現実ヘッドセットのホロレンズを基盤に暗視鏡などを統合したＩＶＡＳを開発したが、いくつかの技術的な問題で困難がある。マイクロソフトはＩＶＡＳのデザインを引き続き変更した。１．０ではヘルメットに装着されるゴーグル形態だったが、１．２では脱付着が可能なフリップアップ形態に転換した。関係者は１．２に変換されながら身体的な不便、サイバー酔い、周辺視野制限および遅延時間に対する不満が減っていると明らかにした。

ＩＶＡＳ Ｎｅｘｔは今までＩＶＡＳの開発を担当してきたマイクロソフトが契約者の地位を奪われかねないことを示唆している。マイクロソフトの地位を狙う企業としてはマサチューセッツに本社を置くコピン、防衛産業技術会社アンドゥリル、パランティア、Ｌ３ハリス、ＢＡＥシステムなどが言及されている。

チェ・ヒョンホ／ミリドム代表／軍事コラムニスト


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