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北朝鮮の核交渉、トランプ氏ではなくハリス氏がより安心だろうか…注目される2027年(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ハリス米副大統領が2022年9月29日に京畿道坡州アウトレットOPで北朝鮮地域を眺めている。[写真 共同取材団]

2018年、歴史的な瞬間になるところだったトランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)氏の交渉が決裂して以来、北朝鮮は米国との交渉を拒否している。韓国政府と専門家らは「戦略的忍耐」を延長している米国政府に対しもどかしい心情があるが、トランプ氏が再当選した場合にすることになる朝米交渉は恐れる。それなら民主党大統領候補であるハリス氏は韓国が期待する交渉ができるだろうか。

◇トランプ氏と違い金正恩氏に敵対的なハリス氏

予測を許さないトランプ氏だが、韓国と米国の多くの専門家はトランプ氏が朝米交渉を再び試みるという予測には概ね同意する。まるで確認でもするかのように、トランプ氏は2カ月前の共和党党大会での演説で金正恩氏に対する特別な親しさを示した。これに対し北朝鮮は朝鮮中央通信の論評の形で「朝米対決の秒針が止まるかどうかは全的に、米国の行動いかんにかかっている」と答えて対話の可能性を開いておいた。韓国はトランプ氏が米国に最も脅威となる北朝鮮のICBM能力を制限する案だけを要求し、代わりに北朝鮮に韓国の安全保障を弱める譲歩をすることを懸念している。


ハリス氏も民主党党大会の演説中に金正恩氏に言及した。しかしトランプ氏の機嫌を取るそんな暴君であり独裁者を軽く見ないと叫んだ。党大会前に発表した民主党政治綱領で「北朝鮮の非核化」の目標が抜けたという韓国政府の問題提起があると、ハリス氏は「常にわれわれの目標」だったとし韓国に安堵感を与えた。

◇ハリス氏には副次的で難しい北朝鮮問題

ハリス氏の演説を通じて最も強烈に感じた印象は、すべてに対する包容を追求している点だ。多様な職業、政党、人種、性別、言語を全部抱きしめる「私たち」に向けた政治をし、その「私たち」が心配する内外のどんな問題も逃さずに対応するということだった。相手と自分を分けて「私」を強調するトランプ氏の政治と対照的だ。

まず全てのもののうち北朝鮮の核脅威解決が政策優先順位で高い位置を占めることになる可能性はやや低くなるとみられる。北朝鮮の核問題はハリス氏が自信を持つ問題とは距離がある。主に国内政策と関連した情報委員会、司法委員会だけで議政活動をしてきたため、対外政策に対する個人的な信念やビジョン、あるいはロードマップを提示するよりは、バイデン政権あるいは民主党の方向性を強化・発展しそうな印象を与えた。

人権を重視してきたハリス氏が最も責任を感じる問題は戦争にともなう民間人殺傷だ。自国民だけでなく、ウクライナ、イスラエルとパレスチナでの罪のない死を座視しないという意志を明らかにした。これは自身が身を置くバイデン政権で解決できなかった課題でもある。就任後すぐにこの2つの戦争を終わらせることが、米国が世界的なリーダーシップを取り戻すための道だと信じているとみられる。


北朝鮮の核交渉、トランプ氏ではなくハリス氏がより安心だろうか…注目される2027年(2)

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