米民主党の大統領候補であるハリス副大統領の支持率上昇が続いているが、先週の党大会によるコンベンション効果が劇的な支持率上昇にはつながっていないことがわかった。ハリス氏とトランプ前大統領は大統領選挙世論に影響を与える来月10日のテレビ討論のルールをめぐり依然として神経戦を継続した。
◇ハリス氏、4ポイント優勢…劇的効果なかった
世論調査会社モーニングコンサルトが民主党党大会翌日の23日から3日間にわたり全国の7818人を対象に実施し27日に公開した世論調査結果でハリス氏は48%の支持を得て44%のトランプ氏を4ポイント差でリードした。誤差範囲の±1%を超える優勢だ。
しかし2人の格差は党大会前の先週と同じだ。ただ党大会での演説で存在感を見せた副大統領候補指名者のミネソタ州のワルツ知事の好感度が42%を記録し先週より3ポイント上昇した。コンベンション効果を享受したのはハリス氏ではなくワルツ氏だったという意味だ。
ハリス氏の支持率上昇幅が制限された背景としては、今回の大統領選挙の核心争点である経済、移民問題などでトランプ氏より低い期待感を見せている点が挙げられる。世論調査会社イプソスが23~25日に1028人の有権者を対象実施した調査の結果によると、移民問題に対する選好度はトランプ氏が45%、ハリス氏が37%を記録した。経済問題でも有権者の43%がトランプ氏の政策を好むと明らかにし、40%にとどまったハリス氏をリードした。
◇トランプ氏「6月と同じルール」…ハリス氏「マイクオフ未定」
候補交代後に続くハリス氏の支持率上昇が一息ついて今後の世論の流れにも影響を与えるとみられる来月10日のテレビ討論の規則をめぐり双方は神経戦を継続した。
前日ボイコットの可能性を示唆したトランプ氏はこの日、自身のソーシャルメディアに「急進左派民主党とハリス同志との討論に合意した。規則は『ゆがんだ』バイデンを除いたすべての人によく合った、過去(6月)のCNN討論と同一だ」と明らかにした。
トランプ氏は続けて「討論は立ったまま進行されメモやカンニングペーパーは持ってくることはできない。ABCはどちら側にも事前に質問を与えないことにした」と強調した。トランプ氏は当時バイデン氏が要求した討論規則をほとんど受け入れ、当時の規則には発言時間以外はマイクが自動でオフになるという条項も含まれていた。
これに対しハリス氏は「マイクオフ問題は依然として議論中」としながら規則がまだ確定していないことを示唆した。討論を担当するABCは関連論評を拒否した。
◇ハリス氏、初のメディアインタビュー…バイデン氏も共同遊説
ハリス氏は28~29日に南部の激戦州であるジョージア州で大規模遊説を行う。来月2日にはバイデン大統領と北部の激戦州ペンシルベニア州で初めての共同遊説も予定されている。バイデン氏との合同遊説と関連し、ワシントン・ポストはこの日、「バイデン政権の国政運営に対する評価が否定的なのにハリス氏の支持率に打撃がない理由は何か」という質問を投げかけ、「ハリス氏が政府で重要な役割をしていなかったと考える人が多いためかもしれない」と分析した。
ハリス氏「コンベンション効果」限定的…変数になるテレビ討論めぐる溝は変わらず(2)
◇ハリス氏、4ポイント優勢…劇的効果なかった
世論調査会社モーニングコンサルトが民主党党大会翌日の23日から3日間にわたり全国の7818人を対象に実施し27日に公開した世論調査結果でハリス氏は48%の支持を得て44%のトランプ氏を4ポイント差でリードした。誤差範囲の±1%を超える優勢だ。
しかし2人の格差は党大会前の先週と同じだ。ただ党大会での演説で存在感を見せた副大統領候補指名者のミネソタ州のワルツ知事の好感度が42%を記録し先週より3ポイント上昇した。コンベンション効果を享受したのはハリス氏ではなくワルツ氏だったという意味だ。
ハリス氏の支持率上昇幅が制限された背景としては、今回の大統領選挙の核心争点である経済、移民問題などでトランプ氏より低い期待感を見せている点が挙げられる。世論調査会社イプソスが23~25日に1028人の有権者を対象実施した調査の結果によると、移民問題に対する選好度はトランプ氏が45%、ハリス氏が37%を記録した。経済問題でも有権者の43%がトランプ氏の政策を好むと明らかにし、40%にとどまったハリス氏をリードした。
◇トランプ氏「6月と同じルール」…ハリス氏「マイクオフ未定」
候補交代後に続くハリス氏の支持率上昇が一息ついて今後の世論の流れにも影響を与えるとみられる来月10日のテレビ討論の規則をめぐり双方は神経戦を継続した。
前日ボイコットの可能性を示唆したトランプ氏はこの日、自身のソーシャルメディアに「急進左派民主党とハリス同志との討論に合意した。規則は『ゆがんだ』バイデンを除いたすべての人によく合った、過去(6月)のCNN討論と同一だ」と明らかにした。
トランプ氏は続けて「討論は立ったまま進行されメモやカンニングペーパーは持ってくることはできない。ABCはどちら側にも事前に質問を与えないことにした」と強調した。トランプ氏は当時バイデン氏が要求した討論規則をほとんど受け入れ、当時の規則には発言時間以外はマイクが自動でオフになるという条項も含まれていた。
これに対しハリス氏は「マイクオフ問題は依然として議論中」としながら規則がまだ確定していないことを示唆した。討論を担当するABCは関連論評を拒否した。
◇ハリス氏、初のメディアインタビュー…バイデン氏も共同遊説
ハリス氏は28~29日に南部の激戦州であるジョージア州で大規模遊説を行う。来月2日にはバイデン大統領と北部の激戦州ペンシルベニア州で初めての共同遊説も予定されている。バイデン氏との合同遊説と関連し、ワシントン・ポストはこの日、「バイデン政権の国政運営に対する評価が否定的なのにハリス氏の支持率に打撃がない理由は何か」という質問を投げかけ、「ハリス氏が政府で重要な役割をしていなかったと考える人が多いためかもしれない」と分析した。
ハリス氏「コンベンション効果」限定的…変数になるテレビ討論めぐる溝は変わらず(2)
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