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イラン「抵抗の枢軸、それぞれ独立的に復讐」…集団攻撃でなく要人暗殺か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イランの国旗

パレスチナの武装組織ハマスの最高政治指導者イスマイル・ハニヤ氏の暗殺事件に対する「血の復讐」を宣言したイランが、親イラン勢力「抵抗の枢軸」の独立的な行動を予告した。



イランの半国営タスニム通信によると、イラン軍のバゲリ参謀総長は26日(現地時間)、「殉教者ハニヤ氏の血に対する『抵抗の枢軸』とイランの復讐は確実」としながらも「イランは自ら復讐を決め、抵抗の枢軸はそれぞれ独立的に(separately and independently)動く」と述べた。


抵抗の枢軸とはイランとその追従勢力のヒズボラとシリア政府軍、イラク民兵組織、ガザ地区のハマス・イスラミックジハード、イエメンのフーシ派をいう。抵抗の枢軸が一斉にイスラエルに攻撃を加えてイスラエルの低高度迎撃体系「アイアンドーム」を無力化した後、イスラエル本土を集中打撃する可能性があるというシナリオが、ハニヤ氏暗殺事件の直後に提起された。イラン軍参謀総長の発言はこうした集団攻撃の可能性に対する観測を一部遮断したとも解釈される。

中東を訪問中のチャールズ・ブラウン米統合参謀本部議長はこの日、「中東戦争の懸念は緩和したのか」という取材陣の質問に対し「多少はそうだ」と答えた。イスラエルが25日、約100機の戦闘機を動員してレバノン南部に基盤を置くヒズボラを打撃し、ヒズボラがロケット320余発で反撃した中で情勢が落ち着いたというのは、抵抗の枢軸を構成する各国と武装組織の内部事情が異なるからだ。

ヒズボラの場合、イスラエルとの緊張が高まり、主な支持層のシーア派ムスリムが南部を離れて他地域に移住している。こうしたシーア派出身の移住行列に他の主要宗教集団のキリスト教、ドゥルーズ派の不安感が強まり、同じシーア派の間でも不満が表れていると、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)が現地の雰囲気を伝えた。地方軍閥の一種のヒズボラが全面戦争をする状況ではないということだ。

後援国イランのペゼシュキアン大統領も西側の経済制裁を懸念して報復に懐疑的だと、西側メディアは報じている。ヒズボラは軍幹部フアド・シュクル氏暗殺に対する報復レベルで火力をイスラエルに浴びせるしかなかったが、イランは外国人のハニヤ氏に対してそこまでする理由はないということだ。

このためイランが全面的な攻撃でなくイスラエルの要人暗殺で報復する可能性があるという見方も専門家の間で出ている。またイエメンのフーシ派のように強硬路線を歩む軍閥がイランと別に動く可能性もある。ブラウン統合参謀本部議長は「これら(抵抗の枢軸)は独自に動くだろう」とし「特にフーシ派はワイルドカード(未知数)」と話した。

中東状況が不確かであるだけに、イスラエルを狙った攻撃が複数の戦線で同時多発的に進行される可能性も完全に排除するのは難しい。イランは報復攻撃をイスラエルとハマスの休戦交渉を見守った後に決定すると明らかにしたが、休戦交渉は決裂した状態だ。ただ、米ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報担当調整官はこの日、オンラインブリーフィングで「週末の間の攻撃は(イスラエルとハマスの)ガザ地区平和交渉に打撃を与えなかった」と述べた。



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