先週は米民主党全国大会と第３の候補ロバート・Ｆ・ケネディ・ジュニア氏のトランプ前大統領支持宣言という大型選挙イベントがあったが、中央日報が２４日（現地時間）に書面インタビューをした３人の専門家は約７０日後に迫った１１月の米大統領選挙の結果について依然として接戦という見方を示した。

ノートルダム大のロバート・シュマル教授はこの日のインタビューで「ハリス氏がトランプ氏とは比較して統合と中道を前面に出し、トランプ氏を孤立させようという意図が引き立つ全国大会だった」とし「二極化に失望した米国人に訴えかける力を発揮した」と評価した。ヴァンダービルト大のトーマス・シュワルツ教授は「トランプ氏の独壇場だった共和党全国大会とは違い、民主党のすべての構成員が団結してエネルギーを噴出した点が目を引いた」と述べた。

民主党のコンベンション効果を遮断するために全国大会の翌日の２３日に発表したケネディ・ジュニア氏のトランプ氏支持宣言の効果については制限的だという反応を見せた。アイオワ州立大のステファン・シュミット教授は「ケネディ氏の支持率は５％台まで落ちた。さらに重要なのは彼の支持層の相当数が政策的な類似点があるハリス氏を支持する可能性がある」と評価した。シュワルツ教授も「トランプ氏と異なる政策路線を見せたケネディ・ジュニア氏『個人』の支持効果は決定的な変数にはなりにくい」という見方を示した。


専門家らは今後の決定的な変数として、９月１０日の最初のテレビ討論とウクライナとイスラエルで進行中の「二つの戦争」を挙げた。シュワルツ教授は「ハリス氏は自身を証明しなければいけない課題を抱えているという点でテレビ討論がさらに重要だ」とし「通常『１０月の衝撃』と呼ばれる選挙直前の大型スキャンダルが発生しない場合、戦争が激化するかどうかが決定的な変数」と予想した。

シュマル教授は「ハリス氏は国内はもちろん外交事案でも大統領になる準備ができているという点を証明する機会を強化する必要がある」とし「テレビ討論などを通じて迅速に疑問を解消できなければ、全国大会で確認された民主党の強いエネルギーは予想以上に早く冷めることも考えられる」と指摘した。

専門家らは依然として接戦を予想している。シュワルツ教授は「全国得票では２０１６年のように民主党が勝つ可能性が高い」とし「しかし選挙人団では２８０対２６８または２７５対２６３程度の接戦になるだろう」と予想した。

２２日基準の全国世論調査の結果を見ると、リアルクリアポリティクスは４８．３％対４６．７％、ニューヨークタイムズは４９％対４７％、ザ・ヒルは４９．２％対４６．７％で、ハリス氏がトランプ氏を上回っている。一方、保守性向のラスムセンレポートの場合、トランプ氏（４９％）がハリス氏（４６％）を３ポイントリードしている。

勝負は事実上６、７の激戦州で決まるとみられる。このためハリス氏は２８日に世論調査でトランプ氏が優勢である南部のジョージア州でバスツアー遊説をする。ザ・ヒルによると、この日基準でジョージア州でハリス氏の支持率は４６．５％と、トランプ氏（４９．２％）を下回っている。トランプ氏は２９日、北部の競合州、ミシガン州とウィスコンシン州での演説を準備している。ここは「ラストベルト（衰退した工業地帯）」の核心であり、ザ・ヒルによると、この日基準でミシガン州は４８．３％対４６．２％、ウィスコンシン州は４９．５％対４６．２％と、ハリス氏がトランプ氏に誤差範囲内でリードしている。