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ロシア、ウクライナ軍精鋭がいなくなった東部戦線を攻撃…「要衝地占領」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのプーチン大統領

ウクライナのクルスク侵攻が続く中で、ロシアはウクライナ東部ドネツィク(ドネツク)に兵力を追加で投じ、攻勢の手を引き締めている。ウクライナの最精鋭兵力の一部がクルスクに投入された隙をついたロシアがドネツィクの完全な掌握に出たという観測が出ている。



20日(現地時間)、ロシア国防省は「ドネツクのトレツクに位置した定着村『ノブゴロツコエ』を占領した」と明らかにした。ロシアは同地のウクライナ式地名(ニューヨーク)ではなく旧ソ連時代の地名を使って占領の事実を明らかにした。


ロシア日刊イズベスチヤは、同地がウクライナ軍の弾薬と食糧補給路で使われる高速道路が通過する戦略的要衝地だと伝えた。また、同地を通過する鉄道をロシア軍が使えば補給を強化して攻撃速度を高めることができ、ウクライナの立場ではドネツィク南部を回復する機会を失うことになると説明した。

ウクライナ軍参謀本部はフェイスブックを通じてこの日未明からトレツク地域で14件、ポクロウシク地域で34件の交戦が行われたと明らかにした。ニューヨークを占領されたかどうかについては明らかにしないまま「ロシア軍の攻撃に反撃を加えている」とだけ説明した。ただし、ウクライナのゼレンスキー大統領はポクロウシクとトレツクの防御状況が厳しいとし、劣勢であることを認めた。

ロシアはウクライナの主要な防御拠点でありドネツィクの物流ハブであるポクロウシクに対する攻勢も強化した。ウクライナ・ドネツィク州のワディム・フィラシキン州知事は前日、子どものいる家族に対して強制待避令を下した。

これに先立ち、ゼレンスキー大統領は18日、クルスクの侵攻目標を「ロシアの戦争潜在力を最大限に崩し、最大限の反撃を実行すること」と明らかにした。あわせて「侵略者の領土に緩衝地帯を作ることも含まれた」と付け加えた。WSJなどはロシア本土奇襲の主要目的の一つが最前方のロシア兵力を分散させて自国軍の防御負担を減らすところにあったと解説した。

だが、ロシア軍が東部戦線の攻勢を強化してウクライナを圧迫する状況が起きて、最前方で息を継ごうとしていたウクライナの腹案が成功したかどうかに対する疑問が提起されている。一部では、ウクライナが最前方に兵力を集めてクルスクに進撃したことでロシアのドネツィク進撃が一層易しくなったとし、ロシアにドネツィクを完全に掌握する機会を与えた格好だという主張も出ている。

◆ウクライナ、モスクワに大規模ドローン攻撃

ロシア本土を奇襲中のウクライナ軍は21日未明、ロシアの首都モスクワに開戦以来最大規模のドローン攻撃を敢行したとロイター通信が伝えた。モスクワが属したモスクワ州ポドルスクのセルゲイ・ソビャーニン市長はソーシャルメディアに「ドローンを利用したモスクワ攻撃のうち歴代最大規模」と明らかにした。ロシア国防省はこの日、モスクワ都心の上空でドローン11機を迎撃したと明らかにした。この他にモスクワ南部のカルーガ(3機)と西部国境地帯のブリャンスク(23機)・ベルゴロド(6機)・クルスク(2機)など、この日ロシア領土内で計45機のドローンを撃墜した。



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