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「画面が実物のように」…サムスン、コインサイズにろうそく1万本の明るさのディスプレー世界初開発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

14~16日にソウルのCOEXで開かれた「2024韓国ディスプレー産業展示会」でサムスンディスプレーが公開したOLEDoS技術。ファン・スヨン記者

15日にソウルのCOEXで開かれた「2024韓国ディスプレー産業展示会」のサムスンディスプレーのブースには拡張現実(XR)用マイクロ有機ELのOLEDoSが目を引いた。世界で初めてコイン大の画面に1万2000ニットの明るさを実現した。これはろうそく1万2000本分の明るさを意味する。同社関係者は「55インチテレビで1インチ当たりピクセルは140個ほどだが、コインほどのこのOLEDoSには1インチ当たりピクセル4000個が入れられる。解像度と明るさを最大限高め、画面の中の物体が目の前の実物のように見えるディスプレー」と紹介した。

LGディスプレーのブースには自動運転車のコンセプトカーに観覧客が集まった。車の後部座席に乗ると、運転席から助手席までつながった世界最大サイズの57インチ液晶パネルが目に入った。天井に巻かれた状態で隠されていたスライドブル有機ELが降りてきてバスケットボールの試合を見せた。窓だと思った透明な板は55インチ有機ELだった。LGディスプレー関係者は「未来の自動車を変える車両用ディスプレー」と説明した。

◇次世代製品で格差広げる


今回の展示会でサムスンとLGは中国の猛追撃の中で自信を誇示するようにさまざまな技術力を披露した。サムスンディスプレーは固有の量子ドット(QD)有機ELで現代美術家の人工知能(AI)作品を展示し、ゲーミングゾーンを設けた。QD有機ELは白色有機EL素子を使う既存のW(ホワイト)有機ELとは違い、青色有機EL素子を発光源としてその上に赤と緑の量子ドットフィルターを重ねて色を表現する。

サムスンディスプレー関係者は「QD有機ELは色感と明暗比に優れておりゲームインフルエンサーの必須アイテムに選ばれる。だれでもAIで作家になれる時代に最高のディスプレーはQD有機EL」と話した。画面を2回折りたたむ「インアンドアウト」「トリフォールド」「スライダブル」など未来型有機ELも展示された。サムスンが世界で初めて開発した円形有機ELが使われたスマートキー、ヘッドフォン、スピーカーも目に入った。

LGディスプレーは大型・車両用有機ELを前面に出した。次世代技術として現存有機ELテレビパネルのうち最も明るい3000ニットを具現した超大型83インチ有機ELテレビパネルを展示した。ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)に使われるプレミアムパネルを公開しグループ次元で未来の収益源として育成中の電装事業でも競争力を確保する戦略を強調した。

ディスプレー産業関係者は、「LGエレクトロニクスの電装事業部の受注額だけで1兆ウォンを超える。携帯電話やテレビとは違い自動車ディスプレーはこれからが始まりで、車両用高級ディスプレー需要が増え産業が発展するだろう」と話す。LGディスプレーは2027年までに電装用有機ELでシェア50%以上を占めるのが目標だ。

業界は中国の猛追撃にもかかわらず、有機EL分野で韓国企業の技術力が依然として2年ほどリードしており格差をさらに広げるとみている。韓国ディスプレー産業協会のイ・ドンウク副会長は「iPadなどIT用有機ELで依然として超格差技術を確保しており、テレビ有機ELも韓国がほとんど掌握している。AI技術で歩留まり向上と原価節減などの側面でも有利だろう」と話した。

サムスンディスプレーのチェ・ジュソン社長も中国に対する技術優位に自信をみせた。チェ社長は展示会を訪れ「LCDと違い有機ELはフォームファクター(機器形態)、超低電力、性能、品質など差別化する部分が多い。プレミアム製品を前面に出して競争でリードするのが目標」と話した。



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