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イスラエル「イラン・ヒズボラの脅威が現実化する」…ニューヨークで原油価格急騰

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イスラエルの国旗

イスラエルがイランとレバノン武装組織ヒズボラの報復攻撃に備えて軍の警戒態勢を最高レベルに引き上げたと12日(現地時間)、明らかにした。

イスラエル軍のハガリ報道官はこの日晩の声明で「我々は敵の宣言と声明を深刻に受け止めている」とし「したがって我々は攻撃と防御において最高レベルの対応態勢を備えている」と明らかにした。

続いて「この数日間、我々はヒズボラとイランを中心に敵と中東状況を綿密に注視してきた」とし「脅威を探知して除去するためレバノン上空を通るイスラエル空軍航空機の巡察回数を増やした」と説明した。


ヒズボラはこの日、イスラエル北部の境界地に向けてロケット数十発を発射した。イスラエル軍もレバノン南部のヒズボラ軍事施設を空襲するなど、イスラエルとレバノンの国境地帯に緊張感が高まった。

米メディアのFOXニュースは複数の地域消息筋を引用し、「イランとその追従勢力が24時間以内にイスラエルに対する報復攻撃をする可能性がある」と報じた。米ホワイトハウス国家安保会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官も「中東での緊張状況を注意深く眺めている」とし「イランまたは彼らの代理人が数日以内にイスラエルを攻撃する可能性が高まった」と述べた。

国際社会はイラン指導部に軍事行動を自制するよう促した。

バイデン米大統領は英国、フランス、ドイツ、イタリアの首脳と電話で会談した。これら5カ国の首脳は共同声明で「イランおよびイランが背後にいるテロリストグループがする攻撃に対するイスラエルの防衛に支持を表明する」とし「イランが現在のイスラエルに対する軍事的攻撃脅威から後退することを求める」と明らかにした。

イラン・ヒズボラとイスラエルが全面衝突する場合、11カ月目に入ったガザ地区戦争が中東全域に拡大する可能性がある。

原油価格も大きく動いた。12日(現地時間)のニューヨーク商品取引所で9月引き渡し分の米国産標準油種(WTI)は前営業日比3.22ドル(4.19%)急騰した1バレルあたり80.06ドルで取引を終えた。

ブレント原油10月引き渡し分の価格は2.64ドル(3.31%)値上がりした1バレルあたり82.30ドル。この日、WTIの一日の上昇率は7月31日以来の最大、ドル基準の上昇幅は昨年10月13日以来の最大となった。WTIは5営業日連続の値上がりで、その間の上昇率は9.76%にのぼる。

オースティン米国防長官はF-35戦闘機を含む空母打撃群や誘導ミサイル潜水艦を中東に配備することを命令した。イスラエルとイランが神経戦をする間、原油価格は大きく反応しなかったが、米軍が兵力を増強したことが伝えられると敏感に動いた。実際に戦争が迫って市場が危機感を感じたとみられる。

イスラエルは先月30日、レバノンの首都ベイルートを空襲し、ヒズボラの最高幹部フアド・シュクル氏を殺害した。翌日にはイランの首都テヘランでパレスチナ武装派の最高政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺された。

ヒズボラは直ちに報復を公言した。イランもハニヤ氏暗殺の主体をイスラエルとして報復を宣言した。しかしハニヤ氏が暗殺されてから12日が経過したこの日まで報復攻撃をしていない。



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