米国法務省が共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ前大統領を含め、前現職の米国高官に対する暗殺を企てた疑いでイラン政府に連携したパキスタン国籍の男性を裁判にかけた。

６日（現地時間）、ＣＮＮ放送によると、ニューヨーク連邦検察はパキスタン国籍のアシフ・マーチャント氏（４６）を暗殺未遂容疑で起訴した。

これに先立ち、連邦捜査局（ＦＢＩ）は先月１２日、狙撃手と接触し、トランプ前大統領に対する暗殺を企てた後、米国を離れようとしたマーチャント容疑者を逮捕したという。


マーチャント容疑者が狙撃手だと思って接触した人は潜伏捜査中の要員だったとＣＮＮは報じた。当局は、マーチャント容疑者の背後にイラン政府があると把握している。

しかし、捜査当局は先月１３日、ペンシルバニア州の遊説中にトランプ前大統領を狙撃した銃撃犯のトーマス・マシュー・クルックス氏とメルチャント氏のいかなる接点も見つからなかったと放送は説明した。

これを受け、トランプ前大統領を撃った直後、米マスコミは当局がトランプ前大統領に対するイランの暗殺情報を入手し、警護水準を高めたと報じた。

米情報当局はこれまでイランのイスラム革命防衛隊傘下のゴドス軍指揮官だったガーセム・ソレイマーニー氏殺害について、トランプ前大統領を含め、前現職高位官僚に対するイランの持続的な危害の可能性を警告してきた。

ソレイマーニー氏は、トランプ前大統領在任当時の２０２０年１月３日、バグダッド国際空港近くで無人機を利用した米軍のミサイル攻撃を受けて死亡した。