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<パリ五輪>「性別騒動」アルジェリア女子ボクサー「ヘイトはやめて」…父親は証拠公開

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パリオリンピックのロゴ

2024パリオリンピック(五輪)女子ボクシングで性別適格騒動に巻き込まれたアルジェリア選手が、自分に対するヘイト発言といじめをやめてほしいと国際社会に促した。



イマネ・ケリフ(26)は4日(現地時間)、AP通信のスポーツ映像パートナーであるSNTVとのインタビューで、「全世界のすべての人に五輪原則と五輪憲章を守り、すべての選手を苦しめるなというメッセージを伝えたい」と述べた。ケリフは「いじめは大きな影響を及ぼす。人を破壊し、人の考えと精神、心を殺す」とし、「私に対するいじめをやめてほしい」と呼びかけた。


ケリフは、「自分に対する全世界の関心を知っているが、試合に集中するため、なるべく外部の評価から距離を置こうと努力している」と話した。また「私はソーシャルメディアをあまりしていない」として「五輪は精神健康を管理してくれるチームもあり、私だけでなく他の選手たちがソーシャルメディアを頻繁にしないように管理している」と話した。

ただ「週に2回ほど家族と連絡を取っているが、家族が私についてたくさん心配している。家族が大きな影響を受けないでほしい」とし「この危機が金メダルで終わることを願う」と話した。ケリフは自身の出場を認めたIOCには「オリンピック委員会が私に正義を実現してくれたことを知っており、真実を見せてくれた今回の決定を嬉しく思う」と感謝した。

ケリフの父親であるイマン・ケリフさんはこの日、ロイター通信とのインタビューで「娘は女性だ」として証拠資料を提示した。イマンさんは「1992年5月2日付の家族公式文書に『イマネ・ケリフ、女性』と記されている。書類は嘘をつくことができない」と強調した。

ケリフは今回の五輪で台湾の女子ボクサー、リン・ユーチン(28)とともに性別騒動に巻き込まれた。これに先立ち、国際ボクシング協会(IBA)は2人の選手が一般的に男性を意味する「XY染色体」を持っているとし、昨年の世界選手権大会で2人の選手を失格処分した。一方、国際オリンピック委員会(IOC)は染色体だけで性別を決めることはできず、2人が規定によって出場資格を得ただけに、パリ五輪出場に問題はないと判断した。

しかし、ケリフとベスト16決定戦で対戦したイタリアのアンジェラ・カリーニが、ケリフのパンチ1発を顔にくらった後、すぐに棄権を宣言し、ケリフ出場の公正性を批判する声が高まった。イタリアの一部極右要人はケリフが「トランス(性転換)選手」という虚偽事実をまき散らした。

ケリフは3日、66キロ級準々決勝でハンガリーのアンナルツァ・ハモリに5-0の判定勝ちを収め、準決勝に進出し銅メダルを確保した。ケリフは韓国時間で7日、タイのチャンチェーム・スワンナーペンと準決勝戦を行う。2人は昨年3月、世界選手権大会の準決勝戦でも対決した。当時、ケリフはスワンナーペンに5-0の判定勝ちを収めたが、性別論議で失格となったため、決勝戦を行うことができなかった。



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