パリ五輪に出場した韓国選手団が「銃・剣・弓」を前面に出し威力を誇示している。金メダル５個という目標を大会３日目に達成した韓国は連日勝ち鼓を打ち鳴らし勢いに乗っている。その中心には銃・剣・弓に代表される射撃、フェンシング、アーチェリーがある。

「神弓」イム・シヒョンが３日にパリで行われたアーチェリー女子個人総合決勝で代表チーム最年少のナム・スヒョンとのチーム内での戦いの末に７－３で金メダルを獲得した。今大会９個目の金メダルで、アーチェリーで取った４個目の金メダルだ。女子団体戦と混合団体戦で金メダルを手にしたイム・シヒョンは個人戦まで席巻し３連覇を達成した。

「キラー」ヤン・ジインが射撃女子ピストル２５ｍ決勝でシュートオフの末に金メダルを勝ち取った。韓国射撃は女子１０ｍピストルのオ・イェジン、女子１０ｍライフルのパン・ヒョジンに続き大会８日目に金メダル３個を獲得した。パン・ヒョジンは１６歳１０カ月１８日で五輪の表彰台に上がり韓国の夏季五輪最年少金メダリストとなり、韓国の夏季五輪１００個目の金メダルという記録にもなった。


今大会で韓国初のメダルはフェンシングから出た。オ・サンウクは先月２７日にパリで行われた男子サーブル個人決勝で金メダルを獲得した。オ・サンウクはこれによりメジャー国際大会個人戦グランドスラム（世界選手権、アジア選手権、アジア大会）も達成した。３１日にはオ・サンウク、ク・ボンギル、パク・サンウォン、ト・ギョンドンが出撃したサーブル団体戦決勝で韓国がハンガリーを破り大会３連覇を達成した。

また「弓師」キム・ウジン、イ・ウソク、キム・ジェドクがアーチェリー男子チームで大会３連覇を記録し、キム・ウジンとイム・シヒョンは混合団体戦でも金メダルを取った。４日に終わる男子個人総合で金メダルを獲得すれば韓国は過去初めて五輪アーチェリーで金メダル５個を独占する偉業を達成する。

韓国は大会８日目まで射撃、フェンシング、アーチェリーの３種目だけで９個の金メダルを取った。射撃で３個、フェンシングで２個、アーチェリーで４個だ。大韓体育会は大会を控えアーチェリー３個、フェンシング２個の金メダルを予想したが、韓国選手団は早くに達成した。

選手団の善戦にソーシャルメディアでは「やはり韓国人は銃・剣・弓の民族」「韓国人の射撃の実力を見ると銃器所持を禁止してよかった」「朱蒙（チュモン）、空から見ているだろうか」「銃・剣・弓で勝負懸ける韓国」「銃・病原菌・鉄より銃・剣・弓」などの反応が出てきた。

銃・剣・弓の金メダル狩りは終わっていない。４日に男子アーチェリーでイ・ウソク、キム・ウジン、キム・ジェドクが順に個人戦トーナメントに出る。４日には女子スキート射撃決勝が、５日には男子２５ｍラピッドファイアーピストル決勝が予定されている。