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ハリス副大統領、激戦州7州のうち4州で優勢

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国のカマラ・ハリス副大統領 [写真 カマラ・ハリス フェースブック]

11月に実施される米大統領選挙で民主党の大統領候補に事実上確定したハリス副大統領が激戦州で旋風を巻き起こしている。ハリス副大統領は全体の支持率でトランプ前大統領とほぼ対等な水準まで追いついたのに続き、7つの激戦州のうち一部ではトランプ前大統領をリードしていることがわかった。

先月30日に公開されたブルームバーグの世論調査によると、ハリス副大統領は激戦州に分類される7つの地域のうち、ミシガン州でトランプ前大統領を11ポイント差でリードし、アリゾナ州、ウィスコンシン州、ネバダ州では2ポイント差で優勢を見せた。ジョージア州での支持率は同率だった。

ハリス副大統領が支持率でリードされている地域の格差はペンシルベニア州で4ポイント差、ノースカロライナ州で2ポイント差だった。民主党の大統領候補から撤退したバイデン大統領は5日の同じ機関による調査でウィスコンシン州とミシガン州を除いた5州で劣勢だった。


それでもハリス副大統領の状況は容易でない。ラストベルトと呼ばれる衰退した工業地帯の核心に挙げられるペンシルベニア州で逆転できない場合には大統領選挙で敗北する可能性が大きい。米国の選挙予測サイト「270トゥウィン」によると、現在トランプ前大統領は538人の選挙人団のうち251人を確保すると予想される。もしトランプ前大統領が19人の選挙人団がかかったペンシルベニア州で勝利すれば当選に必要なマジックナンバー270人を達成することになる。

ハリス副大統領の立場ではペンシルベニア州での敗北は大統領選挙の敗北と同義語になる恐れがあるという意味だ。このため米国政界では有力な副大統領候補群に浮上するペンシルバニア州のシャピロ知事の役割論が拡大する可能性があるとの見方が出ている。

当初12人ほどが検討されたハリス氏の副大統領候補群は現在5人前後に絞り込まれた。AP通信は匿名の関係者の話として、「シャピロ知事とアリゾナ州のマーク・ケリー上院議員が先頭圏に上がった」と報道した。2人の政治的基盤はいずれも激戦州に分類される。ただ11人の選挙人団がかかったアリゾナ州に比べ19人がかかったペンシルベニア州の重量感はさらに大きい。

また、ペンシルベニア州はミシガン州、ウィスコンシン州など、周辺に過去民主党が優勢だった激戦州の有権者にも影響を与える恐れがある。トランプ前大統領が近くのオハイオ州出身のバンス上院議員を副大統領候補に指名したのもここに対する攻撃の意味がある。

ハリス副大統領はこの日、アトランタで開かれた選挙演説中に「ランニングメイトを選択したか」という質問を受けると「まだだ」と答えた。現地消息筋は「選挙の構図を考慮しシャピロ知事にやや重さがある」と話した。

ロイター通信は「ハリス氏が5日に副大統領候補を発表する可能性がある」と伝えた。またAP通信は副大統領候補の公式活動日時と目星をつけた6日は民主党が候補登録締め切り日として想定した7日を前日に控えた時点で、ハリス副大統領は6日からペンシルベニアを始まりに副大統領候補とともに7つの激戦州を回り副大統領候補と2人で遊説を始める予定だ。トランプ前大統領も先月31日に自身に対する暗殺未遂事件が発生したペンシルベニア州で遊説を再開し、ここを勝負所と考えていることを示した。

一方、民主党全国委員会(DNC)はこの日、大統領候補選出に向けた投票を8月1~5日にオンラインで実施すると明らかにした。この日の投票に向けた推薦署名では全国の代議員3923人がハリス副大統領を候補として支持し単独で候補に確定した。賛成率は99%に達した。



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