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【グローバルフォーカス】トランプ氏かハリス氏かの予測より緻密な対応戦略が先だ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ハリス氏(左)とトランプ氏

◆トランプ政権1期目の参謀の政策建議書に注目

こうした問題に対するトランプ陣営の立場を理解するため、トランプ政権1期目に参加した参謀が主軸となった政策建議書(「プロジェクト2025」)、米国優先政策研究所(AFPI)の主要建議書などを綿密にチェックしなければいけない。訪韓するトランプ陣営側の人物と会い、こうしたイシューを話題にして深く対話する必要がある。

彼らは韓国の経済と技術、軍事能力を高く評価しながら、インド太平洋地域で日本・オーストラリア、そして韓国がする重要な役割に対する期待を繰り返し表明している。彼らは韓国の防衛産業能力を高く評価しながら協力の必要性を強調してきた。これらの分野は米国の次期政権と韓米関係を持続的に発展させていくための良い基礎となる。


3つ目、対米交渉戦略の用意と共に重要なのが各陣営との人的関係の構築だ。在米韓国大使館には特別な組織がある。米国議会との関係を扱う議会課だ。議会課は普段、上院チームと下院チームに分かれて活動する。ところが筆者が大使当時に大統領選挙があった2016年には民主党チーム、共和党チームに分けて運営した。各陣営との人的ネットワークを深めるための努力だった。

こうした努力のおかげで当時野党だった共和党とも多くの交流ができた。大統領選挙以前に会った共和党全国委員長のラインス・プリーバス氏はトランプ政権1期目に大統領首席補佐官となり、マイケル・フリン氏はホワイトハウス国家安全保障補佐官、ジェフ・セッションズ上院議員は司法長官になった。経済閣僚ではライトハイザー米通商代表部(USTR)代表だけでなく、トランプ氏の側近だったウィルバー・ロス商務長官に就任前から何度か会った。彼は「私をストーキングするのか」と冗談を言いながら親近感を表したりした。

韓米関係は誰が大統領になるかによって揺らいではならないほど我々の国益に最も重要な2国間関係だ。綿密に備えれば、今回の大統領選挙の結果に関係なく、今後もより一層発展させていくことができると信じる。

安豪栄(アン・ホヨン)/慶南大客員教授/元駐米大使

◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。


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