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表彰台で一人で金メダル…五輪に行けないロシア式の慰労方法

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
26日(現地時間)に開幕したパリオリンピック(五輪)に出場するロシアの選手は15人だけだ。それも「個人中立選手」資格だ。これに先立ち国際オリンピック委員会(IOC)はロシアのウクライナ侵攻を理由にロシア選手の五輪参加を認めず、侵攻を支持しないという立場表明など基準を満たした中立選手に限り出場を認めた。

最近フィナンシャルタイムズ(FT)は、ロシアがこうした「スポーツ孤立」に「フェイクゲーム」と金銭で対応したと報じた。ロシアで五輪は国家的な関心事だっただけに、世界の主要スポーツ行事から除外されている状況を補償するために自ら大会を作ったという説明だ。

先月末に開催された「BRICSゲーム」が代表的な例だ。ブラジル、インド、中国、南アフリカ共和国などロシアと近い数十カ国が小規模な選手団を派遣したが、参加選手は数千人にすぎなかった。FTは「自由形プログラムの唯一の参加者だったアーティスティックスイミング選手アレクサンドル・マルチェフが表彰台に一人で立って金メダルを受けたのはロシアの孤立を強く象徴していた」と伝えた。


この大会は参加した選手らさえもそれほど重視していなかったという。短距離選手のクリスティナ・マカレンコは大会で優勝した後、ロシアメディアに「BRICSゲームを五輪と比較するのはナンセンス」と語った。観衆の関心も大きくなかった。

ロシアは9月に「フレンドシップ・ゲームズ」も開催する予定だったが、これを来年に延期した。FTは「フレンドシップ・ゲームズという名称は、1984年にソ連がアフガニスタンを侵攻した当時、他の東欧圏8カ国が五輪ボイコットに参加したのを連想させる」と伝えた。

これとは別にロシア五輪委員会はパリ五輪をボイコットした選手らに対して補償をした。7月初めまで240人以上の選手に約2億ルーブル(約36億円)を支給した。

一部は「中立選手」としてパリ五輪に出場するロシア選手を「反逆者」(国際ボクシング協会ロシア会長)と呼んだ。しかしロシアのプーチン大統領は五輪参加について選手一人一人の「個人的決定」と話した。

その中立選手も実際にはロシアの侵攻を支持しているという調査結果も出てきた。人権団体グローバルライツコンプライアンスは15人のうち3分の2以上がSNSなどで戦争を支持したという証拠を先週発表した。しかしIOCはこうした主張を受け入れなかった。

西側は五輪期間中にロシアがサイバー攻撃をする可能性も懸念している。米国務省も2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪当時に発生したハッキングに言及しながら、ロシアによるパリ五輪期間のサイバー攻撃の可能性を強調した。最近、ロシア連邦保安庁(FSB)関連の身分証を持つロシア人がパリで逮捕されたりもした。

しかしロシアはあえて五輪に無関心な姿を見せようとしている。プーチン大統領は3月、ロシアが参加しない五輪は単なる「地方大会」にすぎないという選手の言葉に「完全に同意する」と述べた。

ロシアのテレビは40年ぶりに五輪放送をしないことを決め、「ロシアの国旗、選手が抜けた五輪はロシア人にはおもしろくない」とした。しかしロシアのあるスポーツウェブサイト創業者は「過去に(ドーピングスキャンダルやIOCの懲戒のため2018年平昌冬季五輪などに)ロシアの選手が中立選手として参加した当時も五輪中継はいつも人気があった」と伝えた。



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