米国のカマラ・ハリス副大統領 [写真 カマラ・ハリス フェースブック]
ワシントンポスト(WP)は23日(現地時間)、バイデン大統領が民主党大統領候補から撤退してハリス氏を支持して以降、ハリス氏に2億5000万ドル(約382億円)にのぼる選挙資金が寄付されたと報じた。
ハリス陣営はこの日、バイデン氏が21日に候補職から撤退してから41時間で寄付金が1億ドル以上集まったと明らかにした。少額寄付者を含む約110万人が参加した結果だ。すでにバイデン氏を支援するスーパーパック(Super PAC、・政治資金募金団体)の「フューチャーフォワード」にも撤退発表から24時間で1億5000万ドルが約定された。
WPは、バイデン氏が先月27日のトランプ氏とのテレビ討論会で不安な姿を見せてから3週以上沈滞した民主党の雰囲気が候補の撤退で反転した、と分析した。民主党の主要寄付者のグーグル元役員ニン・モスバガー・タン氏は「この数週間はまひ状態だった。どこにも寄付をしなかった」とし「いま寄付の扉が開かれるのを見ている」とWPに話した。
民主党所属のオンライン寄付プラットホーム「アクトブルー(ActBlue)」は寄付現況で21、22日の2日間に約6700万ドルの募金があったと明らかにした。ここには民主党のすべての政治家と非営利団体のための寄付金も含まれる。
◆トランプ陣営「選挙資金継承は不法」
NYTによると、トランプ陣営の法律顧問ウォリントン氏は告訴状で「これは歴史上最も深刻で厚かましい横領」とし「ほぼ1億ドルにのぼる過度な寄付金を作ってやり取りし、ある候補の選挙委員会を他の候補に転用するという名目で委員会に詐欺性様式を提出することにより露骨に違反した」と明らかにした。
トランプ陣営は告発の根拠にハリス氏がまだ民主党大統領候補として公式的に指名を受けていない点、バイデン氏が自主的に撤退したため寄付金を維持できないという点を挙げた。NYTは「FECがいかなる決定を下すかは不透明」と報じた。
ハリス陣営は「根拠のない法的主張」として反論した。民主党は来月1日に大統領候補選出のためのオンライン投票を経て党大統領候補を確定する計画だ。
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