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韓国イージス駆逐艦、「神の盾」立証…リムパックで艦対空誘導弾SM-2射撃命中

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

多国籍海洋訓練「環太平洋合同軍事演習(RIMPAC)」に参加した韓国海軍のイージス駆逐艦「栗谷李珥」が9日(現地時間)、米ハワイ州カウアイ島北西部の太平洋ミサイル射撃場(PMRF)で艦対空誘導弾SM-2を発射している。 [写真 韓国海軍]

多国籍海洋訓練「環太平洋合同軍事演習(RIMPAC、リムパック)」に参加中の韓国海軍のイージス駆逐艦(7600トン級)「栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ)」(DDG)が9日(現地時間)、艦対空誘導弾SM-2実射撃訓練で標的を命中させたと、韓国海軍が明らかにした。

海軍によると、この日午前、米ハワイ州カウアイ島北西部の太平洋ミサイル射撃訓練場(PMRF)で実施された射撃訓練は、敵の航空機と誘導弾が「栗谷李珥」に接近する状況を想定して進行された。対空無人標的機が高速で接近すると、「栗谷李珥」がイージスレーダー(SPY-1D)でこれを探知・追跡し、SM-2艦対空誘導弾1発を発射して標的に正確に命中させた、というのが海軍の説明だ。

海軍関係者は「模擬標的機が『栗谷李珥』が発射したSM-2で破壊された」と伝えた。「神の盾」(Aegis)という名にふさわしく韓国軍の主要駆逐艦が実戦の実力を立証したということだ。


キム・ボンジン「栗谷李珥」艦長(大佐)は「今回の訓練でわが海軍の対空・対誘導弾実際交戦能力を検証し、誘導弾運用能力を向上させた」と評価した。

◆SM-2、北朝鮮のミサイル防ぐ「KAMD」イージス艦主要武器

SM-2(射程距離約150キロ)は韓国の主力駆逐艦イージス艦(「世宗大王」「栗谷李珥」「西厓柳成龍」)の主要対空武器だ。北朝鮮のミサイル発射や戦闘機浸透に対抗して韓国の海から韓国の空を守る核心戦力だ。軍はイージス艦にSM-6(射程距離約400キロ)、SM-3(500キロ)などを追加で搭載し、北朝鮮の弾道・巡航ミサイル、無人航空機などを防ぐミサイル防衛体系(KAMD)を完備する計画だ。

海軍は5日、国内取材陣に真珠湾港の埠頭に停泊した「栗谷李珥」の戦闘指揮室(CCC=Combat Command Control)を公開した。艦艇の「頭脳」に該当するところだ。

「総員戦闘配置!」。この日午後3時25分、乗組員はチームワーク訓練を試演した。9日のPMRF海上のSM-2実戦射撃と同じ手順で行われる事前訓練だった。訓練が始まると、陸地方向に敵の海岸防御巡航ミサイル(CDCM)発射信号と移動式発射台(TEL)展開など挑発の兆候が捕捉された。実際、北朝鮮が最近実戦化している武器システムを想定したものだ。

キム・ボンジン艦長の指示と戦術執行官(TAO)の号令で乗組員は一斉に救命胴衣を着用した。対空赤色警報が設定され、射撃統制副士官が未詳飛行物を報告した。TAOは「彼我識別装備を活用して標的情報を確認すべき」と指示した。

すぐに「栗谷李珥」のレーダーが標的の高度・針路・速力などの情報状況と電磁波情報に基づき、この標的を敵の誘導弾と判断した。乗組員は距離に合う対応手段のSM-2、短距離艦対空誘導弾(RAM)、近接武器防御体系(CIWS)運用を準備した。続いて誘導弾を模写した標的機が交戦可能距離に接近すると、遠距離迎撃のためにSM-2発射が決定された。

「SM-2、ファイヤ(fire)!」。キム艦長の命令を受けて誘導弾発射監督官(MSS)が叫んだ。「栗谷李珥」のSM-2誘導弾が直ちに発射された後、まもなく敵のミサイル1発が撃墜されたという仮想信号が表示された。9日の実射撃訓練では「栗谷李珥」艦首の垂直発射台(VLS)で実際のSM-2が真っ赤な炎を出しながら発射された。SM-2の発射は実際、乗組員が繰り返してきた訓練だ。ただ、実射撃訓練の機会は多くないという。

SM-2は最近まで国内に誘導弾射撃を分析・評価できる条件がなく、2年に1回ずつ実施されるリムパックでのみ射撃が可能だった。昨年12月からは国防科学研究所(ADD)三陟(サムチョク)海上研究センターで射撃訓練が可能になった。

射撃はいつも成功するわけではない。2022年のリムパックでは「文武大王」から発射されたSM-2が空中で爆発した前例もある。米海軍側の調査の結果、SM-2のソフトウェアエラーと判明した。

◆出港前の飛行甲板には緊張感

こうした状況を反映するかのように射撃訓練の前日の8日午前10時、米ハワイ真珠湾埠頭で出港を控えた「栗谷李珥」の飛行甲板には緊張感が漂っていた。赤のカポックジャケット(海軍救命胴衣)、安全帽、手袋などを着用した約40人の乗組員は出港を控えてロープ作業などを進めていた。

隣に停泊していた「忠武公李舜臣」(DDH-II、4400トンt級)で海軍の同僚が「気をつけて」とあいさつをすると、シン・スンウク大尉(31)は「はい」と力強く叫んだ。シン大尉は「SM-2射撃を控え、操舵、ロープなども影響を与えることがあるので徹底して点検する」と話した。

出港のために飛行甲板の左舷に曳舟1隻が近づいた。水先人が「栗谷李珥」に乗艦し、ロープがつながれた。数十隻の巨大艦艇が停泊した真珠湾を安全に抜け出るには水先人と曳舟が必須という。米国のニミッツ級(10万トン級)空母「カール・ビンソン」(CVN-70)の場合、曳舟5-6隻がつく。

午前10時40分、「ピーッ」というボースンパイプ(海軍専用笛)の音と同時に「栗谷李珥」が艦尾からゆっくりと動き出した。甲板の端にはカポックを着た乗組員が両側に並んだ。出港のたびに「人の帯」で礼を尽くすのも海軍の文化だ。



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