8日午後、ソウル中区のウェスティン朝鮮ホテルで中央日報のインタビューに応じたフレッド・フライツ米国第一政策研究所(AFPI)副所長(左)とスティーブ・イェーツAFPI上級研究員。 チョン・ミンギュ記者
「誰が米大統領選で勝利しようと、韓米同盟は強固だ。しかしトランプ氏が勝てばアジア太平洋地域の安全保障が飛躍的に強化するとみられる。トランプ氏はいわゆる『トランプドクトリン(原則)』を通じて力による平和を見せるだろう」
ただ、フライツ副所長は最近トランプ氏が善戦した大統領選挙テレビ討論会などについては「私は政策専門家」として言及を避けた。
--尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権とバイデン政権は「価値外交」を共有している。
「バイデン政権は外交の優先順位を間違って設定した。米国の主要国家の安保の脅威は『気候変動』ではない。『中国』にある。中国に気候特使を送るのではなく南シナ海や核問題関連の議論をしなければいけない。トランプ氏が帰ってくればつまらない(frivolous)イシューに力を注がないはずだ」
--トランプ氏が帰還すれば尹錫悦政権も外交の焦点を再調整する必要があるのか。
「尹大統領はすでに優先順位が何かを知っている。中国と北朝鮮の問題にはるかに真剣なトランプ氏と共にしてこそ成果は大きくなるだろう」
一方、イェーツ研究員はトランプ氏の対中政策に関し「敵対的な『戦狼(Wolf Warrior)外交』をし、米国をはじめとして近隣諸国に攻勢的に圧力を加えたのは中国」とし「トランプ氏は中国との戦争や衝突を意図したことない」と強調した。「トランプ氏は孤立主義者や反同盟主義者ではない」とも話した。
--イスラエル-ハマス戦争はどう見ているのか。
「トランプ氏が帰ってくれば強力な『親イスラエル』性向の米国を見ることになるだろう。バイデン政権はイスラエルがハマスより多くの非難を受けるのを放置している」
--トランプ氏の中東政策は。
「イランはバイデン政権に入って裕福になった。このためハマスやヒズボラなどイランの代理勢力が成長した。トランプ氏が帰ってくればこれを根絶するだろう」
--6日(現地時間)のイラン大統領選挙で改革派の候補(マスード・ペゼシュキアン氏)が当選したが。
「今回のイラン大統領選挙は見せかけ(sham)だ。(ペジェシキアン氏は)改革派ではなく、彼も最高指導者ハメネイ師の許諾がなければ何もできない。ハメネイ師が健在である限り、イランの対外政策はそのままだ」
この記事を読んで…