サッカースターのクリスティアーノ・ロナウド（アル・ナスル）が優勝カップを一歩手前で逃し、試合終了後に涙を流した。

ロナウドが所属するアル・ナスルは１日、サウジアラビアのジェッダで行われたサウジアラビア国王杯の決勝戦で、ライバルのアル・ヒラルに敗れた。

前後半戦と延長戦で１－１の引き分けとなったアル・ナスルはＰＫ戦に４－５で敗れ優勝カップを逃した。


アル・ヒラルとアル・ナスルはサウジを代表する２大名門チームに選ばれる。今シーズンにも両チームは激しい角逐戦を行ったが、勝利の女神はアル・ヒラルの側に立った。サウジリーグでは３１勝３分けと無敗で圧倒的な勝ち点を積み上げてきたアル・ヒラルに続きアル・ナスルは２６勝４敗４分けで準優勝にとどまった。アル・ナスルは４月に開かれたサウジスーパーカップでもアル・ヒラルに１－２で敗れ準決勝で敗退した。

アル・ナスルはアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）ではアル・アイン（アラブ首長国連邦）に準々決勝で敗れた。これによりロナウドとアル・ナスルは今シーズン無冠にとどまった。

２０２２年末にマンチェスター・ユナイテッド（イングランド）を離れアル・ナスルに電撃移籍したロナウドは、その後アラブクラブ・チャンピオンシップで頂点に立っただけで、他の主要大会とリーグでは優勝を味わうことができなかった。

ロナウドは今シーズン５１回の公式試合で５０ゴールを決めるなど輝かしい技量を見せつけた。リーグ３１試合に出場し３５ゴールで得点王のタイトルも獲得した。ロナウドが作った３５ゴールはサウジリーグでシーズン過去最多ゴール数だ。

しかし優勝カップを持ってくることができず体面を台なしにしてシーズンを嗚咽で終えた。この日のアル・ヒラル戦ではゴールを放つことができなかったロナウドは敗北が確定した後グラウンドに横になり両手で顔を覆って泣きじゃくった。

ロナウドはポルトガル代表チームに起用され、１５日からドイツで開かれる欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）ユーロ２０２４に参加する。ユーロ２０１６に続き大会通算２度目の優勝を狙うポルトガルはＦ組で１９日にチェコ、２３日にトルコ、２７日にジョージアと対戦する。