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韓国ブルダック炒め麺の海外流行、負けたら終わり?…「ケチャップ見よ、ソースは残る」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ブルダック炒め麺の人気に力づけられて三養(サムヤン)食品は「鶏肉の激辛炒め(ブルダック)」ソースで輸出市場を広げている。[写真 三養アメリカ公式サイト キャプチャー]

ブルダック炒め麺の後に続く「Kフードのネクスト(next)」は何か。世宗(セジョン)サイバー大学外食創業フランチャイズ学科のイ・ヒヨル教授は「海外食品がよく売れるためにはその国の食べ物に材料として使われるのが最高の方法」と話す。Kフードがパントリー(台所収納空間)から時々取り出して食べる珍味から毎日開け閉めする冷蔵庫の中の食材料にならなければならないという意味だ。Kフードの底辺を広げる代表走者は「ソース」だ。ソウル大学農経済社会学部のムン・ジョンフン教授はソースを韓国の輸出立役者の半導体にたとえる。ムン教授は「半導体を輸出すればそれをまた別の会社が買って完成品の中に入れて完成させるではないか」とし「Kフードの半導体は食材料として使われることができるソース」と話した。



◇鶏肉の激辛炒め(ブルダック)・チリソースなど「スパイシー」ソース進出


コロナ禍で家庭内での料理が増えて世界ソース類市場は成長に勢いがついた。2016年約768億ドル(約12兆437億円)から2020年約922億ドル規模に大きくなり、2025年には1124億ドルまで大きくなると展望される。韓国食品企業もこの市場に注目している。ブルダック炒め麺やチキンの人気を勘案してブルダックソース、チリソースを世界に出して市場を拡張する三養食品やキョチョン(Kyochon)が代表的だ。

三養ブルダックソースは米国・中国・日本など44カ国で販売中だ。昨年、同社のソース売上は前年比31%増の381億ウォンで、このうち42%(161億ウォン)が輸出額だ。今年1-3月期三養米国法人の売上(5650万ドル)の大部分は麺類の売上(5350万ドル)だがソースの売上(160万ドル)も直前四半期比33%(40万ドル)増えた。

ソースを海外で先に発売した企業もある。Kyochon F&Bは未来成長事業キーワードの一つに「ソース」を掲げて1月に米国アマゾン(Amazon)にK1チリソース3種類を発売した。

◇醤油・コチュジャンなど伝統醤類で現地レシピ狙う

韓国の伝統醤類を世界の食卓に上げようとする努力も粘り強く続いている。例えばサウジアラビアでは多くの料理の味付けに塩が使われているが、フィリピンのメイドが料理に韓国の醤油を使い始めて今やサウジで魚を醤油で調理することは普通になったという。イ・ヒヨル教授は「韓国醤油輸出量を大陸別海外同胞数で割ると中東地域が1位」とし「特にサウジは韓国1人当たりの年間醤油消費量(800グラム)よりも消費量(166.9キロ)が圧倒的に多く、現地の人々が料理に韓国の醤油を多く使っているとみられる」と話した。

韓国食品メーカーの泉印(セムピョ)は現地化戦略を強化している。欧州では世界最初の料理科学研究所アリシアとソースの活用に対する共同研究を行い、コチュジャンの辛味は抑えて、塩味を低くした。また、オーガニック・グルテンフリー製品としても開発した。泉印のコチュジャンの売上は年平均25%ずつ成長している。米国には「Yondu Culinary Studio」を開いてヨンドゥ(ダイズ発酵エキス)・コチュジャン・キムチアットホーム(調味料)などを使った料理レッスンを行う。

大象(テサン)はキムチ、海苔、簡便食に続きソースをグローバル4大戦略製品に定めた。昨年米国・英国・中国など40余カ国にソースを輸出した。全体輸出額(約580億ウォン)で2018年(約320億ウォン)より77%成長した。濃度の高いコチュジャンは西欧の献立に合わせて濃度を調整し、容器をチューブ型に変えた。サラダのようにキムチを作れるようにキムチ調味料を「DIYキムチペースト」として発売したり、パンに塗って食べることができるようにスプレッドタイプとしても販売している。ムン・ジョンフン教授は「韓国のソースが海外で輸出先の方法で消費される成功が必要だ」とし「まろやかな東洋の味を出すときに日本のキッコーマン醤油を思い出させるようにKソースもその程度の波及力を備えるようにしなければならない」と述べた。

◇アマゾンが作ったコチュジャンも売れる

韓国の伝統醤類が海外で人気を得たことをうけて、最近米国や英国などでは現地PB(プライベートブランド)商品としてコチュジャンなどが発売されることもある。インド系英国食品メーカー「Surya Foods」は2021年「Sun hee」というブランドでコチュジャンやテンジャン(韓国式味噌)、キムチなどを製造してテスコ(TESCO)に納品している。ハングルで「コチュジャン」と書かれた商品の外観だけを見ると韓国企業の商品かと思うほどだ。米国でも流通業社ターゲット(Target)、マイヤー(Meyer)、アマゾンでコチュジャンPB商品を販売中だ。イ・ヒヨル教授は「ケチャップも我々のソースではないが、韓国内で『オットゥギケチャップ』がよく売れるように、オリジナルでなくてもおいしければその国の食欲をつかむことができる」としながら「市場拡大の側面で望ましいが、輸出企業は注目する必要がある」と話した。



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