エベレストの資料写真[Pixabay]
メディアによると、ネパール観光庁関係者のキム・ラル・ガウタム氏はシェルパのカミ・リタさんがこの日午前、伝統的経路である南東側の尾根を利用してエベレスト頂上に到達したと明らかにした。
カミ・リタさんは12日にエベレスト29回目の登頂に成功していたが、10日ぶりに再び登って新記録を打ち立てた。これでカミ・リタさんは歴代登山家の中で最も多くエベレストの頂上に到達した人になった。
ロイターは「一般的に登山家がエベレストの頂上に登るまでには数日かかるといわれており、短時間で何度も登る登山家は非常に珍しい」と説明した。
「シェルパ」はネパールのある種族の名前であり姓であり、登攀案内人という意味としても広く使われている。
「エベレストマン」とも呼ばれているカミ・リタさんは、登攀案内人として働いていた父親の跡を継いで1994年5月初めてエベレストの頂上に登った。
その後、観光当局が登攀を統制した3年を除いてはほぼ毎年エベレスト頂上を踏んだ。K2など海抜8000メートルを超える他の高峰にも何度も登頂した。
カミ・リタさんは2019年5月15日と21日、1週間で2回エベレストの頂上を踏んだこともある。その時はエベレスト23回目、24回目の登頂記録だった。昨年5月にも17日と23日、1週間に2回登ってエベレスト登頂記録を28回に伸ばした。
カミ・リタさんは29回目の登頂記録を打ち立てた12日、AFP通信に対して「記録を立てることができてうれしいが、記録というものはいつかは破られる」としながら「もっとうれしいことは、私が(エベレストを)登頂することによって全世界にネパールのことを知らせる一助になるという点」と話した。
過去のインタビューでは記録を達成するために計画を立てることはないとし、「ただ仕事をしているだけ」と話したこともある。
一方、先週エベレスト頂上に到達した後、行方不明になっていたモンゴル人登山家2人は17日と19日に相次いで遺体で発見された。また、ネパール観光庁関係者はある英国人登山家とネパール人ガイドがエベレスト頂上に到達した後、下山途中で滑って、21日以降行方不明状態だと伝えた。
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