バイデン大統領は対中関税引き上げを発表しながら「前大統領は米国の輸出増大と製造業活性化を約束したが失敗した」とトランプ前大統領を攻撃した。続けて「わが政権は米国に対する投資と戦略的で標的化された関税を結合している。賢明なアプローチ」と強調した。バイデン大統領はまた、再選すればすべての輸入品に10%の普遍関税を課すというトランプ前大統領を狙い「そうなると米国の家族の費用が毎年平均1500ドルずつ増加することになるだろう」と批判した。トランプ式貿易戦争とは差別化されたやり方で「中国叩き」に出るという意味だ。これを置いて「アメリカ・ファースト」を掲げて保護貿易主義を露骨化しているトランプ前大統領との競争を意識したという見方が出ている。
これに対しトランプ前大統領はバイデン大統領の対中関税引き上げ措置に対し「足りない」という考えを明らかにした。トランプ前大統領は再執権する場合、60%の関税を課して中国製品の米国市場へのアクセスを防ぎ、自国の産業を保護して雇用を創出すると公言してきた。