韓国経済が１－３月期に輸出と建設投資などの好調に力づけられ１％以上成長した。

韓国銀行は２５日、１－３月期に実質国内総生産（ＧＤＰ）の成長率が前四半期比で１．３％（速報値）を記録したと発表した。これは２０２１年１０－１２月期の１．４％から２年３カ月ぶりの水準だ。

輸出急減とともに２０２２年１０－１２月期にマイナス０．３％と後退した四半期成長率は昨年１－３月期に０．３％と反騰した後、４－６月期に０．６％、７－９月期に０．６％、１０－１２月期に０．６％と今年１－３月期まで５四半期連続でプラス成長基調を維持した。


前四半期の成長率０．６％を若干上回るだろうという当初の市場の期待より高い成績だ。

１－３月期の成長率を部門別で見ると、建設投資が建物・土木建設の回復で２．７％増えた。

輸出も携帯電話などＩＴ品目を中心に０．９％成長した。ＩＴ中心の輸出好況と輸入減少が成長率に大きく寄与した状況と解説される。

民間消費の場合、衣類など財貨と食品・宿泊などサービスがいずれも増えて０．８％増加した。高物価・高金利にともなう内需不振で民間消費が萎縮するという世間の懸念を振り払った。前四半期の０．２％より民間消費成長はむしろ拡大した。

政府消費もやはり物件費を中心に０．７％増えた。

反対に設備投資は運送装備などの沈滞で０．８％後退し、輸入も電機装備などを中心に０．７％減少した。

１－３月期の成長率に最も大きく寄与した項目は建設投資などを含む民間投資と、輸出から輸入を抜いた純輸出で、０．６ポイントずつ１－３月期の成長率を引き上げた。民間消費が０．４ポイント、政府消費が０．１ポイント成長を支えた。

だが政府投資は０．１ポイント成長率を引き下げた。

業種別成長率の場合、建設業が４．８％で最も高く、電気・ガス・水道業が１．８％で続いた。

化学製品と運送装備などを中心に製造業も１．２％成長し、サービス業は卸小売・宿泊飲食業などを中心に０．７％増えた。しかし栽培業などの萎縮で農林漁業は３．１％減少した。

１－３月期の実質国内総所得（ＧＤＩ）増加率は２．５％で、実質ＧＤＰ成長率の１．３％を上回った。

韓国銀行関係者は「消費は野外活動が増えて衣類などを中心に増加した。新規スマートフォン発売効果もあった」と話した。また「建設工事に良好な気象条件が後押しされ１－３月期建設期成額が大きく増えた」と説明した。