１０大会連続のオリンピック（五輪）出場に挑戦するＵ－２３（２３歳以下）サッカー韓国代表が２０２４パリ五輪最終予選の初戦で劇的な勝利をつかんだ。

黄善洪（ファン・ソンホン）監督が率いるＵ－２３韓国代表は１７日（日本時間）、カタール・ドーハで行われた２０２４アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）Ｕ－２３アジアカップグループリーグＢ組第１戦で、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に１－０で勝利した。ＦＷイ・ヨンジュン（金泉）が後半４９分に決勝ゴールを決めた。今回のアジアカップはパリ五輪男子サッカー最終予選を兼ねている。

これで韓国はＵＡＥとのＵ－２３代表間の対戦成績を８勝２敗１分けとした。勝ち点３を獲得した韓国は日本（勝ち点３）と１位で並んだ。日本は中国と対戦し、選手１人が退場しながらも１－０で勝利した。韓国はＵＡＥ、中国、日本と同じＢ組で「死の組」だ。韓国は１９日午後１０時に中国と第２戦を、２２日午後１０時に日本と第３戦を行う。


韓国は前半、終始主導権を握りながらも無得点に終わると、黄監督は後半開始と同時にアン・ジェジュン（富川）の代わりに１９０センチの長身ストライカー、イ・ヨンジュンを投入した。黄監督の用兵術は的中した。後半４９分、イ・テソクのＣＫからイ・ヨンジュンが打点の高いヘディングで決め「劇場決勝ゴール」となった。イ・ヨンジュンはこの日、６回の空中戦ですべて競り勝った。

今回の代表チームで３番目に幼い２００３年生まれのイ・ヨンジュンは高校時代から注目されていた。２０２１シーズンを控えて水原（スウォン）ＦＣと準プロ契約をして入団したイ・ヨンジュンは第５節に満１７歳９カ月２２日でプロデビューを果たした。Ｋリーグ１の歴代最年少出場記録だった。イ・ヨンジュンは昨年１月には金泉尚武に入隊した。

韓国は劇的勝利をつかんだが、課題も残った。この日、韓国はボール支配率が７３％－２７％、シュート数が１６本－３本と優勢だったが、わずか１得点に終わった。クロスは４３本（ＵＡＥは６本）にのぼった。

ハン・ジュンヒ解説委員は「初戦は勝利そのものの意味が大きい」とし「他の強豪にも勝利して五輪出場という最終目標を達成するには、もう少し多様な攻撃パターンを準備して決定力を向上させる必要がある」と話した。