北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）委員長が１３日、平壌（ピョンヤン）を訪問した中国権力序列３位の趙楽際・全国人民代表大会（全人代）常務委員長と会談して３回ハグした。中国中央電視台（ＣＣＴＶ）は金委員長が趙委員長に「中朝の伝統的友好協力関係を固めて発展させるのは北朝鮮党と政府の変わらない方針」とし「中国と各領域での協力とガバナンス経験を交流し、伝統親善を深め、中朝関係の新しいページを作っていくことを願う」と述べたと報じた。

ＣＣＴＶによると、趙委員長は「中国と北朝鮮は友好的な隣国として肩を並べて戦い、運命をともにし、ともに発展し、７５年をともに歩んだ」と述べた。ＣＣＴＶは「中国の党と政府は終始戦略的な高さと長期的な目で中朝関係を眺める」とし「最高指導者の戦略的な指導の下、両国の実質的な協力の新しい成果を収めるだろう」と伝えた。

金委員長の中国の党・政・軍代表団９人との会談は平壌労働党庁舎で通訳だけを同席させたまま行われた。金委員長は中国代表団と午餐会を開いた。この席には、金与正（キム・ヨジョン）党中央委副部長、崔善姫（チェ・ソンヒ）外相らが出席した。


中国が金委員長に伝えたプレゼントも、ＣＣＴＶの画面に露出された。「八駿奔騰」というタイトルの馬８頭が疾走する彫刻像や陶磁器、茅台３０年産とみられる酒箱の前で、大笑いする金委員長の姿が映った。

統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「北朝鮮がロシアに続き伝統的な血盟である中国との密着を通じて『陣営外交』を強化する姿」とし「北朝鮮の核協力を強化する韓米日の協力に対応する一方、１１月の米大統領選挙の局面で自分たちの存在感を誇示しようとする側面もあるだろう」と話した。