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電気自動車の時刻表、2~5年遅くなる…韓国バッテリー会社3社、赤字に悲鳴(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国自動車メーカーの起亜(キア)は5日、インベストデーを通じて「2026年までに電気自動車(EV)市場の成長ペースが減速すると予想する」とし、EV販売目標値を「2027年114万台」に調整した。写真は「2024世界今年の車」に選ばれた起亜「EV9」。[写真 起亜]

グローバル自動車メーカーが電気自動車(EV)転換の時刻表を全面的に再調整している。短くて2年、長くて5年まで電動化の時刻表を後回しにしている。ハイブリッド車種を増やすか内燃機関生産を延長し、EVの需要減少に対応するという具体的な計画も公開した。

◇電動化速度の調節を公式化

5日に電動化速度調節を公式化した起亜が代表的だ。起亜はこの日インベストデーを通じて「2026年までEV市場の成長ペースが減速すると予想する」とし、EV販売目標値を「2027年114万台」に調整した。1年前に提示した「2026年100万台販売」目標を修正して100万台突破時点を1年遅らせたのだ。ただし、2030年160万台を販売するという長期目標は維持した。


この日、起亜はEV需要の鈍化を受けてハイブリッド車種を増やして対応するという戦略も公開した。「主要車種の大部分でハイブリッドモデルを運営する計画」というものだ。現代(ヒョンデ)自動車も電動化転換ペースを調節するものとみられる。ジェネシスブランドは2030年までに全車種をEVに転換するという計画を2021年に発表したが、最近高まるハイブリッドの需要を勘案してプラグインハイブリッド(PHEV)生産も苦心している。

ただ、この動きは現代自動車グループだけではない。米国フォードは5日、カナダ・オークビル工場のスポーツ用多目的車(SUV)電動化モデルの量産を延期すると明らかにした。あわせて北米地域で販売しようとしていたEV発売計画も当初より1~2年延期した。これに先立ち、フォードは昨年4月内燃車を組み立てるオークビル工場に18億カナダドル(約2013億円)を投資してEV生産工場に改編するとしていた。市場では電気ピックアップトラック「F-150ライトニング」に代わる次世代電気ピックアップトラック生産計画も後回しになるだろうという展望がある。フォードは「市場変化を考慮して2030年までEVとハイブリッドモデルを同時に発売する計画」としながら起亜のようにハイブリッドの拡大に出た。

昨年年末から続いた「電動化減速」の告白は自動車業界の大勢になっている。ゼネラルモーターズ(GM)は昨年10月、ミシガン州電気ピックアップトラック生産工場稼働を1年延期したほか、フォルクスワーゲン(VW)も昨年11月東欧で作ることにしていたバッテリー工場を無期限延期した。メルセデスベンツも今年2月、電動化目標を5年延期すると発表した。ベンツのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)はメディアインタビューで「昨年欧州のEV比重はハイブリッドを含めても19%にとどまり、予想値に至らなかった」と話した。ベンツは2025年までに新車の50%をEVにするとしていたが、「守れない約束」になった。実体景気の不振とEV補助金の縮小、充電インフラ不足などEVの需要萎縮を取り巻く悪材料が依然と解決しないためだ。


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