2日、慶尚北道慶州(キョンサンブクト・キョンジュ)味鄒王陵(ミチュワンヌン)陵(史跡 第175号)前。古墳を取り囲むようにして植えられている約20本の桜に春雨が降ると、国内外の観覧客が感嘆の声をあげながら忙しそうに写真撮影を始めた。王陵前で会ったソン・ヨンファさん(55)は「広い大陵苑(テルンウォン)地区でも王陵の前には特に桜が多く、最初は少し変だなと思ったが、花が咲く姿が美しく鑑賞していた」と話した。
世界文化遺産である大陵苑地区の新羅王陵を取り囲む桜のほとんどが日本樹種のソメイヨシノだ。国産桜植栽運動を行っている社団法人ソメイヨシノプロジェクト2050が調査した結果、慶州市内の主要な桜の名所に植えられている桜10本のうち9本は日本ソメイヨシノと明らかになった。
普門湖(ポムンホ)トゥレキル、仏国寺(プルグクサ)桜団地、興武路(フンムロ)桜通り、瞻星路(チョムソンロ)、暗谷洞(アムゴクトン)桜トンネルなど9カ所・往復約45キロを調査した結果、ソメイヨシノは4956本で、全体(5576本)の88.9%を占めた。残りは改良種であるヤエザクラが8.9%、日本産シダレザクラが95本(1.7%)、韓国と日本のどちらでも分布している桜(24本、0.4%)、ヤマザクラ(4本、0.1%)、エドヒガン(1本)などだ。国産の済州(チェジュ)ソメイヨシノは1本もなかった。
ソメイヨシノプロジェクト2050は「味鄒王陵にソメイヨシノの老巨木が古墳を守るように立っている姿を見て茫然自失としないわけにはいかなかった」とし「歴史が生きて呼吸する慶州は寿命を終えた老巨木のソメイヨシノを我が国特産の済州ソメイヨシノと植え替えることを始めなければならない」と主張した。北東アジア生物多様性研究所のヒョン・ジノ代表は「ソメイヨシノは日本帝国主義の象徴であり、日帝が不純な狙いで朝鮮に持ってきた樹種という点で、少なくとも主要遺跡や忠武公〔=李舜臣(イ・スンシン)〕を賛える鎮海(チンヘ)軍港祭に席を占めてはいけない」と話した。
◇「樹齢が尽きた日本の桜、国産自生種と植替えを」
生態学者など111人が集まって昨年発足したソメイヨシノプロジェクト2050は樹齢が尽きた日本ソメイヨシノを2050年まで国産ソメイヨシノに植え替える事業を推進している。ソメイヨシノの樹齢は60~80年といわれ、樹齢が尽きた木を植え替えて2050年ごろには国内の桜の名所には自然に国産の済州ソメイヨシノが位置するようにしようというものだ。
日本ソメイヨシノが日本国内でも温暖化によってなくなるかもしれないという警告が出てくるほど気候変化に弱いのも植替え理由の一つだ。反面、済州ソメイヨシノは漢拏山(ハルラサン)自生の個体がそれぞれ固有の遺伝子を保有していて、単一遺伝子の複製品である日本ソメイヨシノよりも環境変化対応力が高く、気候変動に強い新品種開発の可能性がより高いというのが団体の説明だ。
ソウル永登浦区(ヨンドンポク)も汝矣島(ヨイド)桜通りで有名な汝矣東西路に韓国固有種である済州ソメイヨシノを導入することにした。区は毎年枯死木や病虫害被害木など50余本を植え替えているが、日本ソメイヨシノの代わりに済州ソメイヨシノに徐々に変えていく予定だ。永登浦区庁長の崔鎬権(チェ・ホグォン)氏は「我が国固有樹種である済州ソメイヨシノを後継樹としてソウルを代表する桜祭りの名声を引き継いでいく」と話した。
◇樹種交代の声、外信も関心
桜国産化運動は外信も関心を寄せている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は最近の報道で「ソメイヨシノの原産地は韓国と日本の間で長く続く論争の種」と紹介し、雑種であるソメイヨシノの原産地を確認するのは難しいという海外科学者の意見を掲載した。
実際、日本ソメイヨシノと済州ソメイヨシノは区分しにくいほど外観がよく似ていて、長く原産地論争があった。
そのような折、最近国立樹木園や成均館(ソンギュングァン)大学などで行われていたソメイヨシノ全体のゲノム検査の結果、済州ソメイヨシノと日本ソメイヨシノは遺伝的な関連性が全くないことが明らかになった。それぞれ韓国と日本の自生種だった。ヒョン所長は「多くの人々が桜は日本の木と考えているが、事実はそうでなく、韓国固有の桜があるという事実を知らせるのもプロジェクトの目標」と話した。
世界文化遺産である大陵苑地区の新羅王陵を取り囲む桜のほとんどが日本樹種のソメイヨシノだ。国産桜植栽運動を行っている社団法人ソメイヨシノプロジェクト2050が調査した結果、慶州市内の主要な桜の名所に植えられている桜10本のうち9本は日本ソメイヨシノと明らかになった。
普門湖(ポムンホ)トゥレキル、仏国寺(プルグクサ)桜団地、興武路(フンムロ)桜通り、瞻星路(チョムソンロ)、暗谷洞(アムゴクトン)桜トンネルなど9カ所・往復約45キロを調査した結果、ソメイヨシノは4956本で、全体(5576本)の88.9%を占めた。残りは改良種であるヤエザクラが8.9%、日本産シダレザクラが95本(1.7%)、韓国と日本のどちらでも分布している桜(24本、0.4%)、ヤマザクラ(4本、0.1%)、エドヒガン(1本)などだ。国産の済州(チェジュ)ソメイヨシノは1本もなかった。
ソメイヨシノプロジェクト2050は「味鄒王陵にソメイヨシノの老巨木が古墳を守るように立っている姿を見て茫然自失としないわけにはいかなかった」とし「歴史が生きて呼吸する慶州は寿命を終えた老巨木のソメイヨシノを我が国特産の済州ソメイヨシノと植え替えることを始めなければならない」と主張した。北東アジア生物多様性研究所のヒョン・ジノ代表は「ソメイヨシノは日本帝国主義の象徴であり、日帝が不純な狙いで朝鮮に持ってきた樹種という点で、少なくとも主要遺跡や忠武公〔=李舜臣(イ・スンシン)〕を賛える鎮海(チンヘ)軍港祭に席を占めてはいけない」と話した。
◇「樹齢が尽きた日本の桜、国産自生種と植替えを」
生態学者など111人が集まって昨年発足したソメイヨシノプロジェクト2050は樹齢が尽きた日本ソメイヨシノを2050年まで国産ソメイヨシノに植え替える事業を推進している。ソメイヨシノの樹齢は60~80年といわれ、樹齢が尽きた木を植え替えて2050年ごろには国内の桜の名所には自然に国産の済州ソメイヨシノが位置するようにしようというものだ。
日本ソメイヨシノが日本国内でも温暖化によってなくなるかもしれないという警告が出てくるほど気候変化に弱いのも植替え理由の一つだ。反面、済州ソメイヨシノは漢拏山(ハルラサン)自生の個体がそれぞれ固有の遺伝子を保有していて、単一遺伝子の複製品である日本ソメイヨシノよりも環境変化対応力が高く、気候変動に強い新品種開発の可能性がより高いというのが団体の説明だ。
ソウル永登浦区(ヨンドンポク)も汝矣島(ヨイド)桜通りで有名な汝矣東西路に韓国固有種である済州ソメイヨシノを導入することにした。区は毎年枯死木や病虫害被害木など50余本を植え替えているが、日本ソメイヨシノの代わりに済州ソメイヨシノに徐々に変えていく予定だ。永登浦区庁長の崔鎬権(チェ・ホグォン)氏は「我が国固有樹種である済州ソメイヨシノを後継樹としてソウルを代表する桜祭りの名声を引き継いでいく」と話した。
◇樹種交代の声、外信も関心
桜国産化運動は外信も関心を寄せている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は最近の報道で「ソメイヨシノの原産地は韓国と日本の間で長く続く論争の種」と紹介し、雑種であるソメイヨシノの原産地を確認するのは難しいという海外科学者の意見を掲載した。
実際、日本ソメイヨシノと済州ソメイヨシノは区分しにくいほど外観がよく似ていて、長く原産地論争があった。
そのような折、最近国立樹木園や成均館(ソンギュングァン)大学などで行われていたソメイヨシノ全体のゲノム検査の結果、済州ソメイヨシノと日本ソメイヨシノは遺伝的な関連性が全くないことが明らかになった。それぞれ韓国と日本の自生種だった。ヒョン所長は「多くの人々が桜は日本の木と考えているが、事実はそうでなく、韓国固有の桜があるという事実を知らせるのもプロジェクトの目標」と話した。
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