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中国製「低価格電気自動車」の空襲に…テスラ、100年の伝統工程捨てる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

テスラの車両と社ロゴ。

テスラが電気自動車製造工程を大幅に変更することにした。生産コストを節減し安い中国製電気自動車と価格競争を行うためだ。最近ブルームバーグによるとテスラは既存のベルトコンベヤー生産方式から、アンボックストプロセスと呼ばれる新しい方式に製造工程を変えている。



ヘンリー・フォードが着眼したベルトコンベヤー方式はこの100年間に自動車の大衆化を牽引してきた生産方式だ。作業員は鉄板を溶接して大型長方形の車体を先に作った後、これをベルトコンベヤーに上げ工程に従いながらさまざまな部品を車体に取り付ける。塗装と配線、エンジンやシートとガラス窓の設置などもベルトコンベヤーを移動しながら進められる。テスラを含むほとんどの自動車メーカーが使う方式だ。


だがテスラ経営陣はこうした方式が非効率的だとみた。先に作られた鉄板車体が多くの空間を占めるためだ。これにより限定された空間で塗装と部品組み立てなどに少数の人員だけが投入される短所がある。

これに対しアンボックストプロセスはレゴブロックを組み立てるのと似ている。車体をあちこちに移動させず1カ所でエンジンなど主要部品を組み立てる。それぞれの主要部品組み立ては専用の空間で別に行う。テスラはアンボックストプロセスに生産方式を変える場合、工程が40%以上減り生産コストも半分に減らせると予想する。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1月に製造方式の変化を予告した。マスク氏は当時、会社の業績を発表しながら「テスラはさらに値段が安い車両を作るためにとてもリードしている。新しい製造方式は革命的であり、世界のどの自動車製造システムよりはるかに発展したもの」と話した。

テスラが製造方式を変えるのは価格競争力を武器に世界市場を攻略している中国製電気自動車に対抗するためのものという分析が出ている。これまで中国企業は中国当局の補助金などを前面に出して価格を破格に下げていた。これに対しフォードのような米国の自動車メーカーはさらに安いバッテリーを使う小型電気自動車開発に乗り出すほかなかった。事実上中国製バッテリーメーカーとの協力を通じて中国製低価格電気自動車と競争するアイロニーに陥った。

テスラはこうしたリスクを減らすために生産方式そのものを変えようとしたものという見方も出ている。これと関連しブルームバーグは「これまでテスラは中国製低価格電気自動車に対し明確な対応策を出さず、最近の株価は今年初めと比較して28%下落した。テスラの革新が成功するならば株価が上がるかもしれないが、まだ立証されていない新しい工程に非効率とリスクが存在するかもしれないとの指摘も出ている」と伝えた。



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